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2018晩秋から冬へ

「1Q84年」を夢中で読んでいたら 日々は少しづつ
晩秋の雰囲気になってきた・・・
いつのまにか庭の青もみじも街路樹のナナカマドも 葉を落としている。

数日間、ウッドデッキを片づけたり、ベランダやキッチン、隣室のアルミ窓の
レールの掃除などをしていた。
漬物3種(かぶや大根の甘酢漬け、浅味噌大根下漬け、たくわん風粕漬け)
自然の会の理事会もあった。
小春日和の11月は 暖かくて仕事もはかどった。

わが家の桜の葉は まだ美しく紅葉した葉をつけたまま。
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初夏に白い花の咲く山吹は 今はシックな黒い実をつけている。
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まだ薔薇は最後の数輪の花を 懸命に咲かせている。
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相変わらず紫陽花の花は色変わりしたまま。
まるでおしゃれでシックな シニア女性のよう。
「これが私のホントの姿よ、もう変わりようがないの」
紫陽花は人生の最期と 似ているかな。
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野鳥が種を運んできて大きくなった 我が庭のもみじは、
もう終わりに近づいている。
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先日、我が家のニシン漬けを届けたMさんから 庭に植えている
アズキナシの枝を いっぱいもらった。
紅くかわいいアズキナシの実が たわわに実っている。
うれしかった。

もう雪の季節になるので、何時間もかけて 玄関前の枯れてしまった
野花たちを整理し、花鉢も片付けた。
階段にまで生えてしまった雑草を抜き、家のなかの出窓に
サクラランなどの鉢植えなどを 取り込んだ。

玄関前を片付けたので そこにMさんのアズキナシの枝を飾った。
まだきれいな色の数種類の紫陽花といっしょに。
ドアにも アズキナシのリース。
風情があって なかなかすてき・・・
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あんなに泣けるほど、胸いっぱいになるほど美しかった紅葉の季節も
去っていった。
今年も白老原生林の紅葉を 見ることができた。
里山のきのこ鍋の楽しさ、秋の自然の多様さも忘れがたい・・・
私のなかに 最高の秋が深く刻まれている。
そして 秋は去ってゆく。

そろそろ白いものが ちらつくだろうか。
車のタイヤも取り替えたし、灯油もタンクいっぱいにした。
今年は暖気がいつまでも続いたが もうそろそろかな。

もういいかい?

もういいよ・・・

天からの白い手紙を 受け取るときがやってきた。
by yuko8739 | 2018-11-15 23:19 | 自然・季節 | Trackback | Comments(0)

ポロト湖の紅葉を目に焼きつけた日の夜に、身欠きにしんを米のとぎ汁に
浸して、翌日のニシン漬けの準備を開始。

翌朝、台所に身欠きにしん、剥き身タラ、人参、大根、
生生姜、赤唐辛子、麹、塩、キャベツと白菜など、
必要なものを順々に並べた。
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泊りに来ていた孫1号が ずっと私のそばで サポーターとして
張りついて重いものを運び、指示したことをてきぱきやってくれるので、大助かり。
この子が赤ちゃんだったときから 自分のすべてをかけて愛した結果が 
こういうことかと、この頃はうれしい思いでいっぱい。

先日、左中指を怪我したので、野菜の千切りに とても時間がかかる。
午前中からニシン漬けに 手間取った。
やっと終わった時には 立ちっぱなしで疲れがどっときた。
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朝から外は大雨で大風だったが この日しか空いている日がない。
昼にイカチャーハンを食べてから 晴れ間をねらって
孫と「今しかない!」と大根洗いに 出かけた。
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いつも行く農園は 漬物秋野菜でいっぱい!!!
ただ、朝から雨だったので 大根洗いの人は少ない。 
大根50本とカブ2把6個を購入し 機械の前で作業開始。
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しばらくすると 驚くことに太陽が顔を出して晴れてきた。
天はやはり 働き者の私たちの味方をしてくれたかな。
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孫は 慣れた手つきで仕事を進める。
以前のように多少のことで ふてくされることもなく 
素直に 仕事をするようになってきたなあと感じる。
それだけ 彼も大人になっているのだろう。
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もう6年も 大根洗いを手伝ってくれているので 
動作も、効率もいい。 
ふたりで「あっという間に終わったね」
「機械が空いていて よかったね」と帰宅。
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1日中働いたので 夕食はちょっと手抜きして、ふたりの好物、
白菜の甘さがおいしいたっぷりのあんを きつね色の麺にからめて、
「あんかけ焼きそば」、黒酢をたっぷりかけて「旨いなあ~」

仕事も予定通りに終わって 満足!
大根はデッキテーブルに運んだが、紐かけ作業は翌日以降にする。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この数年の暖冬で 漬物は年を越して春になると味が変わって、
最後まで おいしく食べられなくなった。
以前は失敗をしたことなど なかったのに。
12月の気温の高さ、つまり暖冬がよくないと感じる。

3月頃に まずくなった大量の漬物を前に どうしようと悩むのも
嫌になったので、今年は漬物の量を減らして、塩分量も「標準」に近づけようと思う。

我が家の車庫兼コンクリートの物置では 窓を開けていても漬物保存には暖か過ぎる。
かといって屋外だと凍ってしまうので、どうしようもない。
ということで 今年は例年140本の大根を 今年は90本に減らした。

翌日に いつもの米農家に頼んであった洗い大根40本を運び、
校正の仕事を終えた夕方から 紐かけを始めたが、
家人と妹が手伝ってくれたので、助かった。

大根すだれが ずらりと並んで
ようやく 我が家のいつもの10月の庭になった。


天の父よ、見ていますか。
家族総出の昭和の漬物作業が恋しくて、母のおいしい漬物が大好きで、
あなたの娘はこうやって 孫に助けてもらいながら この作業を続けています。

働く母が帰宅した夕方から 家の前で200本もの泥大根を、
家族総出でたわしで手洗いしたあの頃、出しっぱなしの水は 冷たかった。

夕焼けが暗闇に溶けて 寒さで手がしびれても 大根洗いはなかなか終わらない。
それでも 嫌だとは思わなかった。
この作業が家族にとって大切なことを 子どもなりにわかっていたのだろう。

大根洗いからひと月、ふた月・・・物置から出したての氷の入ったニシン漬けは 
いつも家族のまんなかにあった。父の最高の笑顔、みんなでおいしいねと
にこにこ食べる夕餉、母の満足な笑顔。

飽きることのない、ぬかの香りの沢庵は素朴な味わい。
父はよく 朝の納豆に刻んだ沢庵を入れて「うまいなあ」と食べた。
そこには父と母、3人の子どもたち。

漬物は道産子のソウルフード、そして家族の絆そのものだった。
昭和のレトロな思い出は 尽きない。

あの家族の姿は 私のこころに 走馬灯のように永遠で。

わが愛する家族の姿、年経るごとに その切なさ、
懐かしさ、愛おしさよ・・・

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by yuko8739 | 2015-10-27 09:29 | Trackback | Comments(0)

希望とともに冬支度

ことが起きて5日め、事態が好転しはじめた。
希望が 見えてきた。

どうしようと 悲しみのなかで混乱していたが 少し落ちついてきた。
もしかしたら 前の暮らしを 取り戻せるかもしれない。

起きてしまったことには 変わりはないのだが。
日々少しずつ 小さい灯りのような「希望」が 
ちらほらと見え隠れしてきた。

もうだれかを責めたり 自分を責めたりしない。
起きたことの理由を考えても 起きたことを訂正できるわけではない。

後ろを向いても 何も変わらないのなら、前をむこうと思う。
今を大事にして 過去に背を向けて 未来にからだを向けて立とう。



たぶん、起きたことの深い意味は 少しづつわかりはじめている。

運が悪かったのではなく、もしかしたら 運がよかったのかもしれない。

神さまは 見捨てなかったのだろうか・・・


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昨日1日、黙々と庭の作業を続けた。
玄関前に飾っていて 春から今まで ずいぶん目とこころを癒してくれた
美しい寄せ植えたちを 雪の前にすべて片付けよう。

階段を上って庭まで運んだ重い黒土や肥料に 腰が悲鳴を上げた。
重い鉢を抱えながら 階段を下りて鉢を洗って 物置に片づけた。

段差のある庭と物置なので 行ったり来たりが大変で。
万歩計をつけていたら、狭い庭なのに歩数は4000歩にも!


放っておいたことを ひとつ、ひとつ5時間以上かけて 冬仕様にしていった。
草取りもしながら 張り出した枝を切り、しぼんだ花柄を摘んだ。

初雪も降ったことだし、今やらなければ 
寒さに凍えながらの外仕事になりそうで。

タイヤも交換したので、もういつ雪が降っても安心。
昨日は 沢庵も漬けた。



今朝は暴風雨だが、朝からキュウリとメロンの塩抜きを開始。
1日かけて塩を抜き終え、夜カブや白菜とといっしょに 味噌粕漬けにした。

いつもながら 冬支度の長い過程を歩き通して こうして冬を迎える。
そして夜には あられが降ってきた・・・

それでも 非日常の恐怖とくらべると 
こういう日常のいつもの忙しさは 福音のようにうれしい。

体力の衰えを嘆きながらも こういうことを まだ続けられる自分は 
今このときを 生きているのだ。

生きているのだ・・・
by yuko8739 | 2013-11-10 16:18 | | Trackback | Comments(0)

我が家の漬物スタート

11月になった。
めっきり寒くなり ときどき、雪虫が飛んでいる。
我が家のウッドデッキに干した大根が いい具合に干せてきた。

今年はじめて漬ける「大根の玄米麹漬け」は、4日~5日干した大根を使うのだが、
もう7日経ったので 前日の夜に42本の大根の葉を落とし、デッキテーブルの上に並べておいた。
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今朝、玄米1升を炊いたら、香ばしい香りが部屋に満ちて、いい気分。
炊きあげた玄米が冷めきらないうちに、ザラメと塩、麹、南蛮などを混ぜて数時間ほど置く。

樽に大根を隙間なく、きれいに並べる。
おいしく漬かりますように・・・祈るように 願うように 漬け込んだ。
何10年も漬物を漬けてきたが、初めて漬ける漬物は緊張する。
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今年の春に仕事で出会った方から この漬物をいただいて、そのおいしさに感激した!
麹の香る玄米風味の漬物は とてもおいしくて、家族にも好評だった。
春になっても 味が変わらずに おいしく食べられることにも 驚いた。


さて、毎年家族にも評判の良い、父譲りの漬物「大根の浅味噌漬け」は
来週はじめに30本分を仕込もうと思う。
太い大根の皮をむき、半切りにして干してあるが、いい感じになってきた。

この漬物は昨年の自家製味噌が残っているので その味噌を使おうと思う。
塩分も少なく、ぽりぽりと食べられる味噌の香りの漬物だ。

かなりしっかりと大根を干して沢庵を漬けるのが 最後になるが、
その前に もぎたてキュウリを塩漬け保存してあるので 塩抜きして 
きゅうりの奈良漬けを 漬けよう。

10月に旭川の酒蔵に行ったとき できたての酒粕を買って来たので 
これを使っておいしく漬けよう!
きゅうりの奈良漬けを細巻き寿司の芯にして巻くと とてもおいしいので、それも楽しみ!
トマトの塩漬けも 味噌に漬けなくては・・・
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そして 全てが終わるころ11月の末には 鮭の飯寿司と2度目のニシン漬け。
これで 私の冬支度の漬物は すべて終わる。



以前は 大根を干す家が多かったが この頃は町内でもほとんど見かけない。
私の家は10月末から 100本以上の大根を干しているので、よく目立つ。
よく声も かけられる。
「もう こういう時期なんだね・・・」「何を漬けるの?」
「毎年漬物漬けて えらいよね~」などなど。

私は 漬物が好きだというだけではない。
北海道の伝統食のすばらしさを 子や孫に伝えたい。
植物の乳酸菌の力、食物繊維のパワー、塩麹が流行るずっと前から、日本人は 
こういうものを 食べ続けて来た。

特に北海道では ニシン漬けや飯寿司に代表されるように、
たんぱく質と野菜を 長い冬期間の間じゅう、おいしく絶妙のあんばいで
保存するために、麹を使った漬物はなくてはならないもので、寒さがそれを可能にした。



ある年代以上の道産子なら・・・
夕餉の食卓のために 寒い物置の樽のなかから シャリシャリと氷片の混じったニシン漬けを
出してくる母の姿を 夢見るように懐かしむのではないか。

そこになにがあったのか・・・幼い子どもの幻なのかもしれないが それはまさに
家族の幸せと母の愛そのもの・・・
伝統の漬物は そういうものに 彩られている。

父が無類の漬物好きだったせいもあり、どんなに寒くても母は漬物を出すのを億劫がらなかった。
夕餉の食卓に皆が揃う頃に 母は漬物を出すために 外に出ていく。
食べる直前に 樽から出すのが一番おいしいから。

ときには吹雪のなか、ときにはマイナス10度の外気のなか、母はどんなときも物置から 
にこにこと、漬物を出してきた。

だから私も、樽から出したての一番おいしい漬物を愛する家族に食べさせたいと、いつも思う。
それだけは億劫がらずに 母がしてくれたようにしようと思う。

自分のあとを 誰も継いでくれなくても それはそれでいい。

ただ私は自分ができるかぎり 道産子として愛を込めて おいしい伝統食を 
作り続けようと思っている。

漬物ひとつにも 物語がある。

それを 愛する者には 伝えたい・・・ 
by yuko8739 | 2012-11-01 21:15 | おいしいもの | Trackback | Comments(0)

葡萄採りと大根洗い

先日、いとこ会から帰った日に、またまごちゃん達が2泊したが、そのときに、
すぐそばの「秘密の場所」に マゴちゃんを連れて 山葡萄採りに行った。
ほとんど苦労せず、おもしろいように採れて、あっというまに買い物かごがいっぱい!!!
猛暑のせいか 食べても とても甘くておいしい。
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帰宅して、月末で仕事も忙しいなかで 居眠りしながらも、山のような山葡萄の粒を
はずしては ボールにためていく。果てしない作業・・・ ・・・
この単純作業に時間がかかって かかって。

ある程度の量になったら大鍋で煮て、濾して、ワイン色のジュースに砂糖を加え、
煮詰めて 山葡萄のコンクジュースができあがる。
なんと美しく、なんとおいしいこと!

ポリフェノールと鉄分いっぱいの 葡萄ジュースを夢見てがんばったけれど、
細かい作業は なかなか終わらない・・・

右手がバネ指で痛いのに、こういう作業を延々と続けて 翌日は朝起きると
手がしびれて こわばっている。だから左指で延々とブドウ仕事を続けた。

結局3日もかかって、寝不足とバネ指悪化、肩が凝ってゴリゴリ・・・
それで できた山葡萄ジュースって たったこれだけ???うっそ~~~!
う~~~ん、おいしいものって やっぱり手間がかかるなあ・・・

でも また 採りに行きたい気持ちになるのが 不思議・・・
こんなに大変なのに!

だって まだまだ山葡萄は いっぱいあるんだもの・・・

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この季節にしては、暖かい小春日和だった今日26日に、私たち夫婦と
娘の3人で隣町の農家まで 恒例の大根洗いに出かけた。
日曜に予定していたが 予報が雨だというので 急遽この日に変更した。

朝8時半ごろに農園に着くと、すでに大勢の人が順番を待つなか、
大根洗いマシーンは、フル稼働。

今年は例年通り「たくわん」「浅味噌漬け」「ニシン漬け」の他に、
新しく麹と玄米で大根を漬ける「玄米漬け」、そして夏にもぎたてきゅうりを
塩漬けしておいたので「きゅうりの奈良漬け」、先日もらった青いトマトで
「トマトの味噌漬け」と、6種の漬物をする予定。

大根130本を買って支払いを済ませ、コンテナ車に乗せて、マシンの前で、順番待ち。
ようやく我が家の番になったので、水しぶきをあげながら、ずぶ濡れになりながら、
大根をひたすら洗い続けた。

少したって、助っ人の娘もやって来たので助かった。
みんなで洗った大根を、車まで運んで 帰宅した。

次は自宅デッキに大根を運び入れ、太い大根30本は浅味噌漬け用に皮をむき、
半分に割って干した。
玄米麹漬け用の細い大根は、葉付きで5本まとめて 縛って干した。
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沢庵は父や母から教わったやり方で、早く干せて、ひもが緩まないように、
1本づつ縛り 伝統の大根すだれにする。
なかには こんなO脚の大根もあって 笑っちゃった~
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デッキの花鉢などをこの日に合わせて、大急ぎで片づけておいたので、
どうにか、この日に大根を干すことができた。

終わって ほっとした・・・デッキで おひさまに温もりながら 色白の大根たちは、
みんなで 踊っているような、笑っているような、歌っているような・・・

こうして 家族と一緒に また冬の準備ができることに 
私はしみじみと 幸せを感じている。

何気ない日常こそが 人の幸せの根源だから。
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by yuko8739 | 2012-10-26 20:00 | Trackback | Comments(0)

秋の仕事

漬物4種類のために 10月最終週に大根洗い、大根干し、そして下漬け。
今週は とうとう3種類の本漬けを済ませた。
塩とぬかだけのシンプルなたくわん。
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亡くなった父が好きだった浅味噌漬け。
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そして粕の香りが芳しい粕味噌漬け。

約2週間をかけて 漬物の準備が着々と進んだ。
とはいっても最近は 漬け物を作る家は激減している。
町内でも こんなふうに大根干しをしているのは 我が家と妹の家くらいだろうか・・・

いつもなら雪も降り 2度3度になっても不思議ではないこの時期なのに、
いつまでも ぽかぽかと小春日和が続く。寒くならない。心配だ。

こんなふうだと漬物が うまく仕上がらない。
昔のように塩を効かせた漬物は どうしても敬遠されるので、塩分は年々減らしている。

そうなると この暖気では 漬物はいい味にはならない。
発酵が進みすぎると 酸味が出てくる・・・だから心配だ。

手をかけて おいしくなあれと 我が子のように大切に、
1本、1本の大根を もんで漬けるのだから。

そうやって先日漬けこんだ 50本のたくわんは物置の中ではなく 
北向きの日の当たらない屋外に 置いている。
今年は気象が異常なせいか 大根も驚くほど細くて小さかった。

昨日は朝から塩漬けのきゅうりとナスを 1日かけて熱湯で塩出しした。
この方法は きゅうりがぱりっとなると教えてもらい、
いつも 何度も熱湯をかけて それを繰り返して 塩抜きをしている。

10時間以上かかって やっと適度な塩分になったので、
重石をして水分を切り、2日前から合わせておいた粕と味噌とザラメなどで 漬けこんだのがもう夜中だった。

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あとは、11月末に「鮭の飯寿司」、そして12月始めに2度目のニシン漬けで、
今年の漬物のすべてが終る・・・なんの疑問もなく 母譲りの漬物を続けて来たが、
今年はやけに重石が 重い。
漬け込んだ樽が 重い。



こうして 少しづつ 年をとって できないことが増えていくのだろう。
若い頃は 「若い」ということがわからない。

年をとり 年月を重ねてくると自分に失われていった「若さ」がわかる。
そして「老い」を実感する。

若いころは「若い」ということも 「老いる」ということもわからない。

どちらもよくわかるのが「老いていく意味」なのだろうか・・・

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by yuko8739 | 2011-11-13 00:23 | おいしいもの | Trackback | Comments(2)

クマさんニシン漬け?

11月2日の『キャタピラー』上映会に はるばる来ていただいたお礼に、
若松監督とクマさんに わが映画の会でなにかを送ろうということになった。
希望の品をお聞きしたところ・・・クマさんの所望したのが「ニシン漬け」!!!

なんと、あの打ち上げ宴会のとき、子どものころの思い出を語りながら
クマさんは 私が厚かましく持参したニシン漬けを、にっこりおいしそうに食べてくれた。
なんと また?私のにしん漬けをご希望なの?・・・

確認したわけでは ない。

しかし、ニシン漬け職人の私としては 俄然張り切って
材料を吟味して クマさんのために いつもより早めに「おいしくなあれ!」と 
魔法をかけて先日 2回目のにしん漬けを仕込んだ。
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心配なのが この気温。
小春日和は もういいから もう少し寒い11月になってほしい・・・
だって、他にも数種類の漬物が 樽のなかで眠っている。

気温が高いと 漬物は暴れん坊になってしまう。

それだけが気がかりで・・・
子守りをする私としては 落ち着かない気分。


おいしくなったら、すぐ送ります。
クマさん、また 小さい頃の思い出とともに 味わってください。

お母さまの味を思って 食べてください。

子どもにとって 家庭のなかの食べ物は すべて母親につながっている。

子どもは どんなことをしても 母親とつながっていたい生き物です・・・



大根を洗い 皮をむき 半切りにして干して いい具合に乾かし、
それを塩漬けし。

味噌とザラメと焼酎を混ぜて 数日かけてザラメを溶かし、
下漬けした大根の苦味が取れた頃 ざるに上げて 重石をして水気を切り。
きゅうりとナスの塩漬けも 1日かけて塩抜き。

樽の下から、ナス、きゅうり、大根、カブと4種類を 粕味噌に漬け込んだ。
やっと今日、終わった。
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「忙しいのに 漬物なんて いつ漬けるんですか・・・?」
今、漬けました!
もうすぐ 夜中の12時です・・・

先週も忙しかったのに ちょうど漬物の時期。
これだけは 先延ばしもできない。適した時期というものがある。
昼間忙しいと、漬物は夜の仕事になる・・・

そうやって、夕方やっと漬けたりする。
たくわんは 先週なかばに 夜9時頃に終わった。

それでも この仕事は 私の仕事と思っているので、そう難儀ではない。
私の当然の 冬支度なのだから。
これが終わらないと 私に冬は来ない。


浅く味噌漬けにした大根が もう1週間経って 食べごろ。
口数も少なく あまりなにかを褒めることのない家人だが 
「これは 本当に うまいなあ・・・」と言って
この漬物と ゆめぴりか(道産米)の新米で 至福の顔で ご飯を食べている。

今夜 我が家に泊まったマゴちゃんふたりも パリパリといい音をたてて、
「ばぁばの漬物、おいしー!大好き」

それだけでも 私は漬物を作って よかったと思う。

100本も大根を買って そんなにどうするの!食べるの?
そういう人がいるけれど 多分・・・あなたや他の大勢の人に 食べてもらうためなのです。
とても 喜こんで食べてくれるでしょう?

私は その顔が見たくて 漬物を作り 届けます。
自分のうちで食べる量は そんなに多くはないのですよ。



追記

クマさんに写真を送ったら 返事が来た・・・

ほんとうに先日の漬け物は懐かしくも美味いもので、
一番身にしみた味でもありました、ごちそうさん、と。


しみじみと うれしかった・・・
by yuko8739 | 2010-11-20 23:47 | Trackback | Comments(0)