人気ブログランキング |

ゆうゆうタイム

yukotime.exblog.jp
ブログトップ

<   2014年 09月 ( 10 )   > この月の画像一覧

2014道産子の秋

この頃、近郊の漁港では 秋鮭漁が盛んだ。
アイヌ民族は 鮭をすべて食べ、加工し、その皮で靴も作った。
食べものも なにもかも 神さまからの贈りもの。
サーモンピンクの名のごとく、美しい鮭のこの色も。
c0204725_20403640.jpg

道産子にとっては 一種のソウルフードかもしれない。
贅沢になった私たちは 北方の紅サケのほうを買ったりするが。

だが、ソウルフードの旬なのだ!大いに味わおう。
脂も乗っているようなので 四半身のブロックを買い、
粉を振り バターソテーで食した。
費用は3人分で300円程度!でも、なんておいしい!!!

しつこくなく、ぱさぱさし過ぎない脂の乗りのこのちょうどよさ。
このあんばいのいい状態の鮭は 旬の今しか食べられない。 
 
あまりにおいしくて半身を買い、次は味噌とバターと
野菜たっぷりの、「チャンチャン焼き」と「塩麹漬け」どちらも美味。

生のイクラも買い、醤油漬けを作った。
イクラの皮が軟らかい今が おいしい。
息子は ほかほかのご飯に乗せて「うめえ~」と叫んで 食べていた。
c0204725_20414534.jpg


c0204725_2042665.jpg

葡萄も とろけるような甘さになった。
もう最後だよと、先日知り合いの農家から とうきびが到来。
砂糖をまぶしたような甘さに驚く。

息子が職場の先輩からもらった 家庭菜園の採りたて枝豆も
おいしかった~

近くの果樹の町からは 大好きな甘酸っぱいりんごアカネが
届く。カリコリと紅くて堅い実にかぶりつくと 
秋の幸せが身の内に あふれだす。

実りの季節に わが過ぎゆく人生を重ねて・・・
今でなければ味わえない「実り」の意味を 思う。

来月18日は 私の誕生日。
もうすぐ 父が亡くなった年を 私は超える。
by yuko8739 | 2014-09-27 07:53 | おいしいもの | Trackback | Comments(0)

朝日新聞のこれから

仕事がたてこむ月末だが、9月25日の朝日新聞の
ふたつの論評を読んで、心がすっきりと晴れる思いがした。
髙橋源一郎さんが、こう書いていた。

朝日新聞朝刊 論壇時評 2014年9月25日

~「誤報」に関しては、擁護のしようもない。その後の対応もどうかしている。
だから批判は甘んじて受けるべきだ、とおれは考えていた。

誤報を批判するものの中には、有益なものも、深く考えさせられるものもある。
だが、ひどいものも多い。ひどすぎる。ほんとに。罵詈雑言の嵐。
そして「反日」や「売国」といった言葉が頻出する。

「前の戦争」のときこの国で、1950年代のアメリカで、旧ソ連時代のロシアで、
そして、ナチス支配下のドイツで、「愛国」の名の下に、それに反すると
認定された者は、「売国奴」
(ときに「共産主義者」や「人民の敵」という言葉も使われた)と呼ばれ、
容赦なく叩きのめされ、社会的に(あるいは身体的に)抹殺された。

今も世界中で、同じことは行われ続けている。
いや、気がつけば、おれたちの国では、その「語法」が、「憎しみ」と
軽蔑に満ち、相手を一方的に叩きのめす「語法」が広がっている~


彼は911のアメリカ同時多発テロの際、アメリカ人スーザン・ソンダクの
言葉をひく。
「まず共に悲しもう。だが、みんなで一緒に愚か者になる必要は
ない。」~略~

~おれは、ソンダクのような人間こそが、最高の愛国者ではないかと思う。
ソンダクのようなことが書けるか、といわれたら、おれには無理だ。
そんな勇気はない。

ソンダクはこんなことをいっている。
「私自身の見解は、もし真実と正義のどちらかを選ばざるをえないとしたら
――――――もちろん片方だけを選ぶのは本意ではないが真実を選ぶ」___

彼女は愛する祖国が、憎悪にかられて、暴走するのを
止めるために、『正気』に戻るよう促すためには、それしか方法が
なかったのかもしれない。

人は間違える(おれもしょっちゅう間違える)組織や社会も間違える。
国もまた間違える。それがすべての出発点であるように、おれは思う。
それがどのような「正義」であれ、「俺は間違っていない」というやつは疑ったほうがいい。

自称「愛国者」たちは、「愛国」がわかっていないのではない。
「愛」が何なのかわかっていないのだ、とおれは思う。
こんなこといってると、おれも、間違いなく「反日」と認定されちまうな。
いやになっちゃうぜ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

隣に掲載された論壇時評では
「明日を探る」~こんなことをしている場合か~
小熊英二さん。
前略
~つまり安倍政権の2年間で判明したことは、日本経済の予想以上の体力低下だった。
略 貿易赤字が増えた。
一方で高齢化は確実かつ急速に進み、財政赤字は積み上がっている。

この状況に日本がどう対応するかには、国際的な関心も強い。略
ところが、国外でこうしたテーマの質問を受けても、期待に応じる答えができにくい。

ここ数か月の日本で最も熱心に論じられていたテーマは、憲法改正や反中・反韓、
そして新聞の誤報などだった。しかもそれが、日本国内でしか通じない論じ方で議論されている。

わたしもまた、同様の思いを強くしている。
「そんなことをやっている場合なのか」
最近の論調を見ていて感じるのは、何よりもそのことである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

朝日新聞の「誤報」や謝罪に関しては 朝日新聞読者欄にも
多くの意見が 掲載されていた。
複雑な思いがあふれた文章には コアな読者の私としても
共感できる部分が多かった。

つらくて悲しい気持ちを 読者同士で共有できた気がした。
これこそが 朝日新聞の読者の絆なのだと思う。

その胸の奥に 多くの読者は切ない願いを抱えている。
不撓不屈で 権力批判を。
正義よりも真実!

朝日新聞を潰す、などという愚言には惑わされず、
多くの記者たちが 誇りを持って歩いた道を 私は支持する。
これからの検証記事を 私は深い関心を持って 見守っていきたい。
by yuko8739 | 2014-09-26 12:12 | 社会 | Trackback | Comments(0)

道産子仕様のおもてなし

旅が終わる日、バスのなかで夕ご飯の弁当を食べて うとうと。
帰宅は午後9時。
それからが 荷ほどきの暇もなく「おもてなし作戦」開始!

いい出汁を取り、材料を切り 煮込み、煮しめがほぼ完成したのが 午前2時半。
旅の疲れもあり、そこでふらふらになって 倒れるように寝てしまった。

翌朝は飛び起きて 午前中に家じゅうの掃除、買い物など。
午後から イカ飯やほっきご飯、グラタンの準備。
夕方から 寄せ鍋の出汁を取り、具材を用意、庭の花を飾り、1日中立ちっぱなし。

夕方4時過ぎに 秋田からの初対面の女性3人は、笑顔で来訪。
イカ飯、ほっきご飯、煮しめ、カブとキュウリの塩麹漬け、
寄せ鍋、ホタテとジャガイモのグラタンなど どれも これも
おいしいと 喜んで食べてくれた。 

ただの家庭料理なのだが。
義母は「どこで食べるどんな料理よりも この人が作る料理が
私は一番おいしい」と大げさなことをいう。
秋田からのお客さまも 我が家でのおいしいひとときを楽しんだよう。

もうおなかがいっぱいで 食べられそうもない、といったが
最後に 焦げ目のついた熱々のグラタン(キタアカリ、ホタテ、玉ねぎ
ベーコンと2種のチーズ入り)を出すと、
「おいしい!!! こんなにコクがあるのに どうしてさっぱりしてるんだろう?」
お代わりしてくれた。

「フロランタン」のレシピが欲しいと言うので レシピをプリントして手渡した。
バスの旅のパンフなど見せると、熱心に場所を確認して
「今度は道央のガーデン巡りもいいね」花の好きな シニアのお客さまだった。

港の夜景を見てからホテルに戻るために 家人が7時過ぎに 
お客さまと義母を 車で送った。


やっと私は座れる状態になって しばらく放心状態。
今回のおもてなしは 北海道らしい食材を 北海道らしい食べ方で。
それが私のテーマだった。

お客さまの好みや好き嫌いが 全くわからず、献立には悩んだが。
あくまで 主婦の感覚を生かした シニアの女性が好むメニューにしたつもり。

どうにかがんばって喜んで食べてもらえた。
スケジュールはきつかったけど すべてが 終わった・・・終わった。

旅の前から準備した甲斐があった。
メニューも よかった。
間に合って よかった。



おもてなしは ひとつのささやかな「祈り」です。
私は 祈ります。

おいしく食べて このひととき 幸せを感じてくださいと。
そしてその幸せは 明日を生きる力と なりますように。
そのひとときが 忘れられない思い出と なりますように。

そう祈りながらも 深い安堵と共に 歓びがひたひたと波のように
私にも戻ってくるのを 感じます。

あの不思議な 美しい映画「バベットの晩餐会」
ラストシーンのバベットを 思いました。
by yuko8739 | 2014-09-24 00:27 | 家族 | Trackback | Comments(0)

花と味覚のバスツアー2

2泊目の朝、網走に向かう。
10:00頃に、日本最北の刑務所、網走刑務所到着。
c0204725_9104091.jpg

網走湖から網走港に流れる 広い網走川沿いの橋を渡り、
刑務所前の売店で 入所者が製作した木工品や陶芸を購入。

次に網走レークビュースキー場山頂ロッジ 3・5haの花園、
「フラワーガーデン・はなてんと」に到着。
c0204725_912473.jpg


c0204725_9122179.jpg

c0204725_9125954.jpg


赤や青のサルビア、黄・オレンジのマリーゴールド、
ケイトウは赤・黄・オレンジ、白妙菊がシルバーのアクセント。
美しい花畑には クジャクチョウがいっぱい飛び交っていた。

昼前には、網走市の天都山山頂にある、流氷とオホーツク海を
テーマとする網走市立の科学館「オホーツク流氷館」に到着。
オホーツク海の流氷(実物)を展示し、その発生の仕組み等を紹介。
c0204725_9132814.jpg

c0204725_941365.jpg


c0204725_9143948.jpg

そのほか、流氷の海に生息する"流氷の天使"クリオネや
フウセンウオなどの海洋生物を 飼育展示している。
興味深く見学して昼食後に、大曲湖畔園地のひまわり畑を見学。
c0204725_9152150.jpg

次に向かったのは 能取湖のサンゴ草。
晴れたり曇ったりの秋の天気だが サンゴ草を見ているときに、見事な虹が!!!
みな、歓声を上げて 空のアーチを見続けた。
c0204725_9313445.jpg

c0204725_9315777.jpg


c0204725_9335649.jpg

能取湖の民宿「船長の家」に到着し、さっそく「海の市」で 買い物。
カニ、鮭、やっぱり獲れてるブリ、イカ、さんま、開きほっけ。

海のものはなんでも有り!の店は 40人以上の女性でごった返す。
人ごみの苦手な私は 最後に空いた店で買い物。
カニや開きホッケ、イカの三升漬け、キュウリウオの干物など。

民宿には馴染みがないが 意外と広い部屋には トイレや浴室も完備。
そして・・・ここの夕食は 絢爛豪華としかいいようがない海の幸のてんこ盛り!!! 
c0204725_9421948.jpg

まず、はじめにテーブルに着いた私は どこからどこまでが自分の
料理なのかと 動揺した。
「こんなに!食べられないよ~~~」

数人で食べるくらいのカニは ひとり分だった。
刺身、カキやサラ貝の陶板焼き、カニ飯や茶碗蒸し、酢の物、グラタン、
揚げた小魚の甘酢あん、氷頭なます、カニのお吸い物など など など。

ビール片手に食べ始めたけれど、いつまで経っても あまり減らない。
食べきれない 見たこともないごちそうを前に ただため息がでる。
どうしよう・・・残したくは ないけれど。
残すのは 忍びない。

食べものを前に こんなに困ったことはない。
作り手の気持ちが 私にはわかる。
それでも どうしようもなかった。

食べきれないカニ3種は 夕食前の買い物といっしょにクール便で
送ってもらうことにした。
前はもっと、食べられたのに・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

バスツアー3日目の朝、遠軽木楽館からコスモスの咲く
「太陽の丘えんがる公園 コスモス園」へ。
c0204725_1055343.jpg

c0204725_1061273.jpg


c0204725_1062831.jpg

10haの広大な敷地に 1000万本のコスモス!
なんとも美しい。黄花やオレンジコスモス、桃色の秋桜・・・
c0204725_1065117.jpg

c0204725_107681.jpg


それから岐路に向けて 旭川できしめんの昼食後に「男山酒造」へ。
c0204725_1075847.jpg

c0204725_1083691.jpg


c0204725_1057024.jpg


おいしい生酒を買い、麹を使ったおいしい「あられ」を買い、高速で 帰路に着いた。

バスのなかで弁当を食べて 眠り、帰宅は午後9時。
今までこんなに笑ったことがないくらい笑い続けた3日間だった。

旅を企画し 誘ってくださったAさん、ありがとう。
理想のガイドさん、最高に楽しい見事なガイドを ありがとう。

また、機会があったら 女たちの「修学旅行」に 行きたい。 

なにか余興も考えます?から・・・また、連れて行ってね!

c0204725_1113690.jpg


by yuko8739 | 2014-09-23 01:59 | 旅行 | Trackback | Comments(0)

花と味覚のバスツアー1

女だけの旅が こんなにおもしろいなんて!!!

近所に住む 小さな花屋さん&カフェのオーナーが企画する旅。
今年は10回目で最後の旅、そんな旅に誘われて 春に申し込みをした。

道央のガーデンやひまわりの園、広大なコスモス畑を巡る2泊のバスツアー。
初日は北見のリゾートホテル。2泊目は 海鮮問屋が経営する民宿。
夕食の超豪華なカニ三昧の夕食は 広く知れ渡り、予約はいっぱいとか。

そんなシニア女性だけのバスツアーに参加するために、調整は大変だった。
前倒しになる仕事は 入念かつ丁寧に。
たった2泊の旅に出るのが こんなに大変なのか・・・

スケジュールが より過酷になる原因もあった。
夜遅くに旅から帰る翌日に 秋田県から観光で登別温泉に泊まっている
遠い親せきのために 私の手作り夕食でもてなしてほしいと、義母に頼まれた。

私は綿密に、入念に 手ぬかりなく 計画した。
私の料理でもてなしたいという義母の期待に 応えたかった。

献立を1週間前から決めて、買い物をして 食材を集め、
事前に下ごしらえできるものを作り、冷凍した。
食材とスケジュールは表にして 常時チェック。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そうやって そうがんばって いよいよ出発の朝がやってきた。
朝4時に起きて(私って4時に起きることができるのか!) 
5:30にバスに乗り込んで 海の上の橋から 美しい港の朝日を眺める。
c0204725_12262065.jpg

わくわく。

市内各地を巡り 次々に乗客が増えていく。
40人以上の女たちの笑顔を乗せ 朝日を浴びて 旅が始まった。

バスの旅がいいなあと思うのは からだは窮屈でも 豊かな知識の
すてきなガイドがついてくれると 飽きることがない。
郷土史や地域のについての深い学びとなるし、言葉遊びやクイズもいい。

そういう知識は すぐに忘れてしまっても なにかのおりには
ああ、そうだったと ふと思い出したりする。

そういう意味では このバスツアーのガイドさんは 熟練&闊達
そして とにかくユーモアたっぷり。3分に1回は大爆笑!!!の「理想のバスガイド」
彼女は神さまから ギフト(天職)をもらっている。

バスは初日高速を順調に走り、10:20には大雪高原の「大雪森のガーデン」着。
「森の迎賓館」と名付けられた 起伏のある土地を生かした
木々のなかの庭は 自然の花々がいっぱいで 私の好きな庭だった。
c0204725_12271633.jpg


c0204725_12273632.jpg

c0204725_12284151.jpg


c0204725_12298100.jpg

c0204725_1230177.jpg


咲いていた野草は オミナエシ、白萩、萩、トリカブトなど。
園芸種も野草に調和する感じで 富良野の「風のガーデン」と似ている。
寒くて小雨模様だったが いつしか晴れて 気持ちがよかった。
c0204725_12385867.jpg

c0204725_12353776.jpg


c0204725_12304214.jpg

c0204725_12315421.jpg

このガーデンには カフェや三国シェフのレストランなどもあるようだ。
そこからバスで 層雲峡をめざしてそこでランチ。

次に行くのは 温根湯の人気スポット「山の水族館」
小さな水族館だが はじめて見る幻の魚・イトウの群れに
興味津々。道内の川魚ヤマメの姿や熱帯の魚や亀もいた。
c0204725_12404442.jpg

c0204725_12411458.jpg


c0204725_12413448.jpg

c0204725_12425987.jpg

c0204725_1244749.jpg



北見市の山のリゾート、「ノーザンアークリゾート」に到着したのは5時頃。
広々とした部屋で とても落ち着く。

夕食は 全員が揃って大宴会!
c0204725_12491263.jpg

席は事前に決まっていて はじめは初対面同志で緊張したが、
余興が始まると 宴席が一気に盛りあがる。
c0204725_124525.png


美しい和服の日舞もあり、見事でひょうきんなひょっとこ踊りにも拍手喝采。
あまりの楽しさに つい、ひょっとこ踊りに乱入した私!
やっぱり見ているより、踊った方が楽しかった。

この幸せって なんだろう。
シニアのまっただなかにいる女たちの この自由な明るさ。
過酷な人生?も すべて乗り越えた果ての その圧倒的な包容力と安定感。

すごい・・・ 



 
by yuko8739 | 2014-09-22 10:00 | 旅行 | Trackback | Comments(0)

朝日と生きる

この数日、長年の朝日新聞読者としては なんとも苦しく 心に黒雲が
わいたような切ない日々を 過ごしていた。

私は労働運動が盛んだったころに、労組の執行委員だった父から、
「朝日以外の新聞は読まない」そんなDNAを受け継いでいる。
「権力を批判するのが 新聞の使命」
「権力に都合のいいことを書く新聞は 新聞ではない」

我が家のこの伝統を 私は継承した。
そして大人になってからも 新聞は決まって朝日新聞。

長い人生で 常に傍らに朝日新聞があった。
もちろん今も。朝も夜も。
3人の子育てで一番切なかったのは 朝日新聞をゆっくり読めなかったこと。
世の中のことが わからなくなった。


今、吉田調書と慰安婦問題、そして池上彰氏のコラムを一時不掲載に
したことで、朝日新聞の社長が誤りを認め、謝罪して記者会見を開いた。
間違った報道に関しては 訂正と謝罪は当然だと思う。

慰安婦問題の吉田証言については 間違いだと分かった時点で記事の取り消しや
謝罪が なぜできなかったのか。
東電福島原発の吉田所長の「吉田調書」は、明らかに事実とは違う報道だ。
池上氏のコラムは 一時でも不掲載の判断を すべきではなかったと感じている。

これらの件については なぜこういう間違いが起きてしまったのか、その経緯などを
徹底的に検証してほしい。今後の検証記事によって 疑問を晴らしたい。

netの海には さまざまな波が立っている。
右翼系の団体からは、以前から激しく糾弾されていたが、このところはその勢いがすごい。
朝日新聞を「売国奴」とバッシングしている。「日本をおとしめた」と。

そういうバッシングとは別に 今回のこの「朝日たたき」というのは
巧妙に仕組まれた「謀略」だという説もあった。
仕組まれた?裏社会?スパイ?政府の企み・・・私には よく分からない。

今朝日新聞を執拗に批判している他紙にも、間違った報道は少なくないらしい。
誤報の多くは 訂正もお詫びもないまま そのまま終わったという。
だから朝日新聞は沈黙を守るだけでよかったのだ、そんな意見もある。
こんなことは マスコミにはよく有りがちなことにすぎない、と。

また、こういう人もいた。
普段は朝日新聞を愛読している左派の人々までが、この池上氏問題で
騒ぎ立てて 朝日たたきに加担することになったのが 残念。 

う~ん。そうなのだろうか。わからない・・・


この問題について ずっと考え続けてきた。
しかし、ひとつだけはっきりしていることは、
私は朝日新聞の購読を 死ぬまでやめないということ。

権力を批判するのは新聞の使命、 そのことを我が道と定め、誇りを持って進む
朝日新聞をつぶそうとする(もしそういう勢力があるとしたら)その勢力とは、
私は断固として戦う。

今までも朝日の記事が生ぬるいと 感じることがないわけではなかった。
しかし震災後 朝日新聞は少し変わってきたのではないか。
ひとつの企業なのだから 変らない部分もあるとしても。

集団的自衛権行使の問題では、一貫して自民党安倍首相の考えを
強く批判し続けてきた。
他紙はどうだったか? こうした形で手を変え 品を変えて粘り強く徹底的に 
政府を批判し続けたのは 朝日新聞だけではないか。


13日 今朝の朝刊:天声人語を読み、私は胸がつまった。
以下引用
~まっさらな紙に記事が印刷されて、世の中に出ていく。
新聞社で働く者の歓びであり、ささやかな誇りでもある。
しかし昨日の紙面は、朝日新聞にとって痛恨のものとなった。
報道にたずさわるひとりとして、身が縮む。

当コラムの執筆を任されたころ、敬愛する先輩に言われた。
引き継がれてきた1本のろうそくに、毎日毎日、火をともすように書く仕事だ、と。
小欄だけではない。新聞づくりそのものが、社員全員が真摯な気持ちで、
日々に新たな火をともす仕事である。~中略~

気に入らない意見や、不都合な批判を排した新聞は、もう新聞ではない。
「あなたの意見には賛成しないが、あなたがそれを言う権利は命を懸けて守る」
古来の至言が、信頼もろとも紙面上に砕け散った思いがした。

砕け散ったもののかけらを、時間はかかっても拾い集める。
そして信頼を一から作りなおしていく。深く自省するなかで、
朝日新聞が言論の一端を担っていく気構えには揺らぎがないことも、
あわせてお伝えしたい。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

なんと美しく 切ない文章だろう。
数日前にブログに書いた私の言葉が 天声人語で引用されていた。
「あなたの意見には賛成しないが、あなたがそれを言う権利は命を懸けて守る」

今まで朝日新聞から受けた 有形無形の人生への影響を思うと、
それは、計り知れないものがある。
大切な本や映画、音楽や美術と出会えた。

優れた論評や社会の片隅で 忘れられている問題の実相を 
鋭く描いたルポルタージュ。
これらすべては 朝日新聞あってこその情報だった。

この新聞があるから 大きくは間違わないで 人生を歩いてこられたと思う。
世界の事情、日本の現実を 理解できたと思う。

そして何よりも 小さき者、弱者に寄り添う新聞なのだと思う。
戦争の被害者、震災の被災者やお年寄り、女性や子どもの貧困についての記事など、
その語り口は 悲しみと慈愛に満ちている。

砕け散ったかけらは 丁寧に拾い集めていく。
信頼は また積み上げていく、より強固に。

私は 朝日新聞をやめません。

死ぬまで 新聞は朝日です。
by yuko8739 | 2014-09-13 23:36 | 社会 | Trackback | Comments(0)

不寛容な時代

人間って ときには やっぱり間違う。

思い違いもあるし、うっかりすることもあるし、忘れてしまうこともある。
本意でなく そうしてしまったときにでも 不愉快に冷たく
責められたり、怒鳴られたりしなければ ならないものだろうか。
ただ、うっかりして 間違ったことでも 自分を軽く見たと 感じる相手がいる。

車の運転をしていても 信号が変わったことに気づくのが 
一瞬遅れただけで、鬼のような顔がバックミラーに映ることがある。

コンビニで レジの前に並ぼうとして 後ろにいた若者に いきなり怒鳴られたこともある。
「てめえ、割り込みなんかしやがって!」

「ごめんなさい、並んでいるのがわからなくて。
すみませんでした」そう謝りながら その剣幕に恐怖を感じた。
ごめんなさいと何度も繰り返したけれど 若者の形相は変わらなかった。 

店を出ていく若者を見送りながら レジの女性が若者の代わりに 私に謝った。
「びっくりしたでしょう。あんなに怒鳴ることないのに。すみませんでした」
「いえいえ、あなたが謝ることはないですよ」と言いながら、少しうれしかった。


小さな町のあちこちでも 人が人を責めたてる。
ときには 職場や家庭のなかでも。
小さな過ちに、イライラする人がいる。

女のくせに。
言葉には出さないけれど そう思う男も多いのではないか。
女は、男のマイナスの感情の はけ口だろうか。

女のくせに。
そういう無言の圧力を ときに感じる。
多分都会でも 地方の町でも村でも どんな場所でも。
そう思い、そう行動し、建前と本音を使い分ける男がいる。


男も女も 平らな大地の上で 上も下もなく 生きている。
他人の間違いには 寛容であれ!
小さなことで マイナスの感情を波立てずに 暮らしたい。

不寛容な社会は とても淋しい。
悲しい。


「みんな、人より自分が偉いと思うから だめなんだよ。
自分より みんなが偉いと思えば いいんだよ」


この名言を残したのは 漫画家の故赤塚不二夫さん。 
優しい社会って そういうことかな・・・

怒りを燃やすと こころが小さく 小さくなるよ。
歓びの松明は 辺りを明るく 幸せにするけれど。

人には こころして 優しくありたい。

見たいのも 贈りたいのも 笑顔だけ・・・
by yuko8739 | 2014-09-10 23:53 | 社会 | Trackback | Comments(0)

渓谷の自然観察会

ダニ禍にあってから、自然観察会に腰が引けていた。
恐怖が先立ち、観察会には行きにくかった。
7月はじめのダニ痕は赤く痛痒く ときどきその痒さには閉口する。

それでも 自分が一番好きなこと、つまり四季折々の美しい自然の
なかを、野の花の写真を撮りながら 同好の仲間たちと楽しみながら
歩くことは 私にとっては最高の歓び。

これより好きなことは ないくらい。
国内外の名所旧跡観光地など、遠くへ 行かなくていい。
この豊かで 美しい小宇宙の 多様な生きものたちを
身近に感じることほど 満たされることはない。

ダニを恐れていては こういう歓びから離れてしまう・・・
やっぱり 行こうと思った。
2度行って ダニが2度ついた渓谷とT川に。

事前に用心をした。
ダニを防ぐ?ディートという成分の濃度が 最も高い防虫スプレーを
前日に買い、頭にかぶる防虫ネットも買った。

ツルツルのウインドブレーカーを着て、長靴の上にカバーをかけ、
できる用心をすべてしてから 渓谷沿いの林道を歩きはじめた。
集合場所に着いたらSさんが。
「こないだ、ダニが○さん(私)を待っていたのに
来ないのって、言ってたよ!」

この数日間、昼は夏のように暑い。
着込んだり 被ったりしているので 木陰はひんやりとして
涼しくて助かった。

参加者は21名。
歩きはじめて すぐにコクワの青い実が。
右手の崖には 可憐なダイモンジソウが次々と。
どこでも見られる花ではない。
それが所々に ずっと咲き続けている。
c0204725_15211549.jpg

c0204725_15213886.jpg


c0204725_15215589.jpg

この崖は 春にサクラソウがいっぱい咲いていた。
今日の花の主役は、このダイモンジソウ。
花は小さいが 漢字の大という字によく似ている。
c0204725_1522144.jpg

c0204725_15223089.jpg


c0204725_15224717.jpg

エゾアジサイの花も 色を変えてまだ残っていた。
崖に咲く花をカメラで写しながら とても心地よかった。
しかし ときどきはダニへの注意も忘れない。
マムシグサや猛毒のトリカブトも。
c0204725_15231034.jpg

c0204725_15232454.jpg


c0204725_15234497.jpg

7月に来たときは 蝶をはじめ昆虫や野鳥も多かったが、
花の最盛期を過ぎて 9月の今日は 虫たちも少ない。
それでも日向では エルタテハやアキアカネが 飛んでいた。
クサギやウドの花も咲いていた。
c0204725_15263424.jpg

c0204725_15264555.jpg


春や夏とは ダニの活動は 違うのかもしれない。
すばらしい渓谷美。川の水流の音。木々の緑。可憐な野花。
仲間たちの笑顔。
c0204725_15283554.jpg

c0204725_1529674.jpg


c0204725_15293545.jpg


c0204725_1530850.jpg

c0204725_15303640.jpg


c0204725_1531053.jpg

この地球の 多様で不思議な命に満ちている自然。
魂が すうっと澄んでゆく。
私が一番好きなひととき。

Kさんが ミズキやシウリザクラを教えてくれた。
飛んでいる蝶は エルタテハとIさん。
トンボは 真っ赤なアキアカネ。
最高の観察会だった・・・

ちょうど会が終わったのが12時半ごろで、お腹が空いて
仲の良いMさん、Aさんご夫婦と私で(長靴姿で閉口!)
和食の店に行き 松花堂弁当をいただく。

その後、Mさんの庭を見学。
美しい・・・庭に生えていた茗荷を お土産にもらった。
c0204725_15313394.jpg

c0204725_15341851.jpg


おいしい珈琲を淹れてもらって 久しぶりにおしゃべりをして
帰宅した。(洗面所でダニを互いにチェックしたが無事だった、うれしい)

ああ、美しいすてきな1日を 神さま ありがとう・・・
by yuko8739 | 2014-09-08 14:19 | 自然・季節 | Trackback | Comments(0)

朝日新聞「池上彰コラム」

今週は 仕事の会議とデッサンの講座、自主上映の映画の会議もあり、
連日忙しかった。

昨夜は大雨で、夜9:30頃に自主上映の映画の会議から帰宅して、新聞を読んだ。
9月4日 朝日新聞朝刊 池上彰の新聞斜め読み 
慰安婦報道検証 「訂正、遅きに失したのでは」

好きなコラムを読んで まったく違和感を 感じなかった私。
池上さんの書いていることは ごく当たり前のことで
とても まっとうな文章だと思った。

そして 池上さんの疑問には 朝日新聞は誠実に答えるべきだとも思った。
そしてこのコラムの最後に、朝日新聞のコメント。
「今回のコラムは当初、朝日新聞社として掲載を見合わせましたが」云々。
大きなショックだった、なぜ???

池上さんは敵意や悪意を持って 書いたわけではない。
言葉を選んで 正直に 誠実に書いたのではないかと思う。
池上さんの疑問には 答えにくい質問であっても 答えるべきだし、 
私もその答えを 知りたいと思う。

「間違いを認めたのに、謝罪の言葉がない。お詫びがあって当然」と
池上さんは書いたが、私もそう感じた。
池上さんのコラムは 今までも けっこう辛口だったが、的を得ていたと思う。

どんな人だって、どんなことにだって 間違いはある。
間違っていたのなら 謝らなくては。
そして もっと早くに間違いを訂正できたのなら そうすべきだった。


それでも そういうものでも どんな批判でも掲載するのが、
朝日新聞の誇りでは ないのか。
ゆとりでは ないのか。
それが 自由ということではないか。

 
そういう懐の広さ、深さを感じるから 朝日新聞が好きなのだ。
このコラムを掲載しないと ひとときでも決めたのはショックだった。

私は不掲載という対応が 恥ずかしかった。
日本を代表する新聞だからこそ、正しいやり方をしてほしかった。

netでは、朝日新聞記者たちのツイートも 多く発見。
そこには驚きと怒りも あった。 

他紙で慰安婦問題の「朝日たたき」も激化、netでの書き込みでも、
日本を貶めていると さんざん書かれている現状もあり、
批判に 過剰反応してしまったのだろうか。


それにしても してしまったことは なかったことにはならない。
間違いは認めて 池上さんに謝り 数日後に掲載が行われたことを、
長年の朝日新聞ファンとしては、よかったと思う。

「私は君の言うことに反対だ。
しかし、あなたがそれを言う権利は、命を賭けて守る」
という、ヴォルテールの言葉がある。

以前に朝日新聞で この言葉を知ったとき 鳥肌が立った。
これが 究極の民主主義、民主主義の本質だと感じた。

朝日新聞には、そんな王道を歩いてほしい。

王道にふさわしい、朝日新聞であってほしい。
by yuko8739 | 2014-09-05 23:30 | 社会 | Trackback | Comments(0)

ブリにギョギョ!

先日の朝、すぐ近所に住む妹からメール。「ブリ、要る?」
これじゃあ、なにがなんだかわからない。
ブリ、どうしたの?と聞くと、朝早く知人が釣って届けてくれたそう。 

「私さばけないから、やってえ~~~」ということで、妹は3尾のブリを入れた
重そうな樽を持参した、大きいブリに、ギョギョ!すごい。
第一に、この北海道の海で ブリが釣れるなんて、聞いたことがない。

ブリは 北海道の魚ではない。
それなのに30尾も釣れたそうだ!

どうやって食べるのかな・・・ちょいとnetで調べたら、
しゃぶしゃぶなんかが いいみたい。
それと定番の刺身、照り焼き、アラでブリ大根もいいかな。

色々イメージができて さてブリの解体は・・・活きがよくて 
手が滑るし、けっこう中心の骨が太いので 出刃包丁でも力が要る。
c0204725_0244172.jpg

c0204725_0245642.jpg


それでも小一時間かかって、刺身用のブロックやしゃぶしゃぶ用の
薄切り。しょうがの皮の千切りを入れて、醤油や酒、みりんに漬けて照り焼き用に。
c0204725_0254277.jpg

c0204725_0252166.jpg


さて、今日は白菜とエノキやシメジ、豆腐などを入れて
「ブリしゃぶ鍋」にしてみようかな。

塩味にして、冷凍の柚子かレモンを効かせた ポン酢風のたれで
食べたらおいしいかも。



そして夕食。
まあまあ おいしかったが。
家人は「これ、いらない」

やっぱり、そう言うと思った・・・

私も・・・好みは 北方系かな。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

などと書いて 今、調べたら・・・東北以北では 小型のブリは「フクラギ」
という名で一般的。
なんだ、フクラギか!それなら 知っている。

南方系の魚かと思っていたら、違うようだ。
by yuko8739 | 2014-09-05 00:20 | おいしいもの | Trackback | Comments(0)