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ゆうゆうタイム

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<   2010年 04月 ( 12 )   > この月の画像一覧

ドラマ「Mother」の感動

北海道からスタートした ドラマ「Mother」は 先日で第3話となった。
初回は拡大版で1時間半、町の景観がすばらしいスケール感となって
迫ってきた。

児童虐待という からだの奥がキーンと緊張するテーマに 寄り添って、
この町の美しさと哀しさが 幕開けに ふさわしかった・・・
出会うべくして 出会ってしまった 「母と子」
そのふたりの新たな旅立ちまでを 丁寧に 圧倒的な感動で 描いた。

第2話では ヒロインの施設の時代が語られた。
場所は南下して 北海道の雪景色から 菜の花畑へと 気候も変化した。
施設の母、認知症のももこさんを通して ヒロインの幼い頃が 語られる。

そして第3話 東京が舞台となった。
ヒロインの実母 田中裕子が 大きくこの母子に係わる。
もしかしたら 田中裕子という人は 今の日本で最もすばらしい女優ではないか。
そう感じる 圧倒的な演技の巧さ。

子どもと遊ぶときの 天真爛漫、娘を見つめるときの ふと陰る眼。
伏せてしまう視線。
「うっかりさん」という呼び名も ぴったりと愛らしく・・・

母に捨てられた娘の悲哀と孤独・・・思い出を語る松雪泰子の演技が光る。
「自分の誕生日もわからないっていうのは なんていうか 
なんか 生きている気がしないっていうか・・・」

「母の顔も背格好も忘れたけど あのときの母の手の感触だけは どうしてか
今も覚えてて 町ですれ違う人たちの手を見ると 想像・・・ 
想像 してしまうんです。

この人なんじゃないか さっきの人なんじゃないか 顔はわからないけれど、
ひとり またひとり 何十人 何百人 何千人 何万人と 誰かの手を握るうちにいつか、
いつか 母の手に出会えるんじゃないかって。

この手が母の手なんだって 気づくんじゃないかって。
そんな そんな バカな想像して・・・」

「無償の愛って どう思います?
よく言うじゃないですか、親は子に無償の愛を捧げるって。
あれ私 逆だと思うんです。

小さな子どもが 親に向ける愛が 無償の愛だと思います。
子どもは何があっても 例え殺されそうになっても 捨てられても
親のことを愛している。何があっても。

だから親も 絶対に子どもを放しちゃいけないはずなんです。
それを裏切った人には 会いたいと思いません」

ヒロイン松雪泰子が 母に捨てられたときのことを 話すシーンの
この脚本の なんというすばらしさ・・・

田中裕子の 呼吸ひとつ、ごくりという喉の動きひとつで 感情や動揺が
胸の動悸の激しさが 内なる母の激情が 私には伝わってくる・・・

階下に下りて 獣のような嗚咽を 蛇口の水音で消すシーンのすごさ。
私は 泣いた。
見返して また何度も 泣いた。

高畑淳子も巧い。 
短いシーンながら 育ての母と生みの母 このふたりがからむシーンも とてもよかった。
それに続く 母子の秘密を知る 田中の激しい動転のシーンも。


脚本、監督はじめ 出演者、スタッフの皆さま、
命がけの作品を こころから ありがとう・・・

「Mother」 毎週水曜 夜10時 このドラマを観ることのできる至福・・・


 
by yuko8739 | 2010-04-29 22:18 | | Trackback | Comments(0)

最高の1日

自然を愛する会の代表、Kさんが 今年3月に退職。
数年前から 自宅がある町から離れて 単身赴任をしていた。

会の行事があるたびに 土日にS市から 数時間かけてやってくる。
自然観察などの会が終わると、また 翌月曜からの仕事のために
戻って行く。

誰にも言えない思いも多かっただろうと 私は思う。
そんなふうに気苦労の多い 行ったり、来たりの数年間の日々が
やっと終わる・・・

Kさんは そんなことは微塵も感じさせず、いつも 野花を見ながら 
にこにこと 笑顔の方だが、仕事と趣味の活動の両立は、
かなりの困難だったのでは・・・といつも感じて 
私は感謝の気持ちでいっぱいだった・・・

そんなKさんの退職を記念して、今までの感謝と これからの自由を祝って、
有志3人で ミニランチの会を準備した。
私は またケーキを焼き、果物を用意して 隣町のM・Kさんのお宅に伺った。

バイクでさっそうと現れたKさんは、元気そうだった。
さっそく ノンアルコールビールで乾杯!

Mさんが準備してくれた、おいしい数々の手作りの前菜をいただく。
Mさんは センスがよくて 器やグラス、テーブルクロスなど 
すべてがすてきで いつも私はうっとりする。
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無類の旅行好きのMさんは この日も盛岡で買い求めたという、
すてきな木製の象嵌の箸置きを出してくださった。
なんてすてき・・・
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その後 お昼のお弁当をいただきながら、次回の自然観察会のこと、カタクリの情報など、
なごやかに話し合った。笑顔に満ちたいい時間だった。
いい天気なので、少し歩きましょうかと自然派の私たちは、町のなかを流れているA川自然公園に出かけた。初めての散策だった。
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この自然公園ができた時のいきさつを Kさんは語り、
木や花を解説してくれた。

木の上のリスを探したり、鳥を見上げたり 小川のふちのクレソンやシャクの緑が美しい・・・ 
小川に沿いながら、私たちは黄色のキバナノアマナやブルーのエゾエンゴサク、白や薄紫のキクザキイゲ、
ミズバショウやザゼンソウを眺めては、幸せな気分だった。 
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子どもたちが数人 木の枝や蔓を組み合わせた基地?らしい場所で 冷たい川の水に 足を入れて遊んでいた・・・子ども達は いつでも元気だ。なんだか懐かしい風景。
秘密の基地は きっと今も 私のなかにある・・・


幸せにうっとりして Mさんのお宅に帰り、ご主人が
「川に魚が泳いでいるけど、あれはなんだろう」というので見に行く。
あっホントだ!いるいる、いっぱいいる!

「網、ありますか?貸してもらえますか」とつい言ってしまう私。 
川のふちに膝をついて じっと魚を狙った。

魚はすばしこくて、川の流れに逆らって泳ぐ。
網に水の流れの圧力がかかり、なかなかうまく捕れない。
そうしているうちに やっと1匹get!!!
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キャラメルロールでコーヒータイムのあとで、魚を観察する。尾びれがオレンジ色、体調は3m~4cm、
腹には鮭系の稚魚のような模様。流れに逆らって泳ぐ・・・なんの魚だろう・・・???

一昨年 町のなかのこの川に 鮭が産卵のために遡上したという。
やはり 鮭の稚魚だろうか・・・?

なぜだろう、なんだろう、と私の胸のなかは 自然の不思議でいっぱいになる。
こういう気分は かけがえのないもの・・・


すっかり夕方になり、私の最高の1日が 終わった・・・
去っていく時間が 名残惜しいような。

ありがとう、ありがとう、今日1日を同行してくださって ありがとう。

私は このような人生のひとときを 限りなく 愛している・・・

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by yuko8739 | 2010-04-27 12:05 | 自然・季節 | Trackback | Comments(0)

春を探して

今年は春が遅い。
いつまでも雪が残り 今でも 山の方の道には 少し汚れた残雪を見る。
先週は 雨が多く お日さまが照らなかった。
そういう日は 日中でも 1度とか3度という寒さ。

今日は やっと気温が上がった。
お日さまが照り 風もなかった。
自然を愛する会の総会があったが 時間を間違えたらしく 会場には誰もいなくて、
この日みんなで行く予定だった カタクリ山を2箇所ほど ひとりで廻って歩いた。

春の林床には スプリングエフェメラル、春の妖精と呼ばれる花々が咲く。
代表格の キクザキイチゲやカタクリ、キバナノアマナ、エゾエンゴサクや
ナニワズ。
それらの春の妖精たちは 春浅い時期に 日が差す山の林床に咲き、
木々の葉や草で 大地が覆われる頃には 姿を消す。

はかなく早春だけにひっそりと咲く ひとときの花たち。 
それぞれが 愛らしく 美しい色や形は 北海道の春の林のなかで ひときわ美しい。
私が 一番好きな季節の一番好きな花々だ。

極寒の過酷な冬が過ぎて 愛おしい花たちに出会うと、
自分もまた、過酷な冬を越えて 今この春に生きている実感が、
圧倒的な喜びとなって こみ上げてくる・・・

花たちと同じように 私も この季節を 「生きて」迎えられたのだ。
そう思うと 胸がいっぱいになり 深い感慨がこみあげてくる。


今日は カタクリはまだ一輪も見つからなかったが 純白のキクザキイチゲの群生と
たった一輪 空色のエゾエンゴサクを見つけた。
春の川が 光って流れる。
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子どもたちが小さい頃 よくここで カタクリを眺めたり 蓬やせりを摘んだりした。
自然のなかで 子ども達と遊ぶのは 至福の時間だった・・・
私の思い出のなかで 子どもたちは 小さいまま。

いつ こんなに時間が経ってしまったろう。
あのときの思い出は 永遠なのに。

子どもたちよ、君たちは 覚えているだろうか・・・
そして わかっているのだろうか。
あのとき、母さんが どんなに幸せだったかを・・・

私は 自分と子どもの きらきらと光る時間を 同じ場所で
回想していた、春を探しながら。
by yuko8739 | 2010-04-24 18:43 | 自然・季節 | Trackback | Comments(0)

さようなら、Iさん・・・

3月の末に、子ども文庫の仲間、M・IさんがN病院のホスピスに入ったと聞いて、
私は言葉を失った。

私も会員になっているこの町の こども文庫の代表であり、
図書館ボランティアの仲間としても 長く活動を共にしてきた。

個人的な交友はほとんどなかったが、本好きで映画好きという共通の趣味があり、
この本が面白いとか、この映画を観たらいいよ、と勧めたことが何度もあった。
私が読んでおもしろいと思う本を貸したりもした。

「この本は最高だった!貸してくれてありがとう!」とにっこりする彼女は、
いつも美しい笑顔の人。
その名のとおりに私は彼女に、光を感じていた。
  
昨日 その彼女が、私より何歳も年下の彼女が、
急に亡くなったという知らせを受けた。
私はショックで 呆然としてしまった。


先週、文庫の仲間とお見舞いに行こうと決めていたところ、
病状が悪いということで、お見舞いを先に延ばしたばかりだった。

今でも、どうしても、信じられない・・・
彼女には、お見舞いに 谷川俊太郎の本を手渡そうと思っていた。


数年前に谷川俊太郎さんの講演会が隣町で行われ、講演が終わった後に
本にサインをもらおうとして並んでいたら、Iさんが私の横にいた。

「谷川さんの絵本『もこもこもこ』は最高です!この本を読むよ~というと、
どんなときでも子ども達が集まってくるんですよ~」と彼女が笑顔で話しかけると、
谷川さんもうれしそうに にこにこされた。

いつも笑顔が弾んでいた。読書が好きで、子どもの本も大好きだった。
こどもにとっての本の大切さを本能的にわかっていた人だった。
生きる喜びで 彼女はいつもきらきらと 輝いていた。

以前は看護師をしていたが、H新聞のミニコミ紙の取材の仕事をしていた。
この仕事で 彼女の世界は広がっただろうと感じる、私と同じように。
仕事をしながら 子どもの本の読み聞かせを学び、近年は 各地の学校での
読み聞かせの出前に 出向いていた。

また毎月の図書館便りに、軽妙で時に辛らつ、そしてユーモアたっぷりの
エッセイを連載していた。
ホスピスで 読み聞かせのボランティアも続けていた。

数年前に我が家で、文庫仲間が「鍋パーティ」をしたことがある。
鶏つくねの鍋が おいしかった。
みんなで会話が弾み、とても楽しかった・・・

その後々まで 彼女は「また、yukoさんのうちでおしゃべりしたい。
あのとき、とても楽しかったよね~」と いつも言っていた。

「また集まろうね」と言ったけど、それきりになってしまって・・・
Iさん、ごめんね。
また集まって思うことを 精一杯話せるとよかった。

もう少し人生のことや家族のこと、読んだ本や観た映画のこと、話したかった。
なんだか 文庫の仲間もみんな それぞれに忙しくなってしまって・・・

あなたとの時間は 楽しかった。
こんなに早くお別れだなんて、思いもしなかった。



今夜のお通夜、大勢の人たちが 泣いていた。
私は 残念で 悔しくて 悲しくて 何度も 何度も涙がこみあげた。
早すぎる、どうしたって 早すぎる・・・
あなたの笑顔の遺影が しみじみと 悲しいくらいに美しかった・・・

50代の若さで 彼方に旅立ったIさん、
さようなら・・・さようなら 

また いつか 同じところで会おう。
心から ご冥福をお祈りします。


<斎場入り口に掲げられた ご長男Mさんの挨拶文から引用>

~まぶたを閉じて浮かぶ母の面影は 笑顔の姿ばかりです
家事 子育て 仕事 母は何をするときも楽しそうでした

細かいところに気がつく繊細で優しい人でしたので 笑顔も周りにいる私たちへの
気遣いだったのかもしれません

朗らかな笑みを絶やさぬ母には たくさんのお友達がいました~中略~
どこでどう出逢ったのだろうと不思議に感じるほど 本当に多方面に
仲間がおりました。

たくさんの良きご縁に恵まれて 与えられた人生を懸命に駆け抜けた母の姿を
私たちは 生涯忘れません~
by yuko8739 | 2010-04-22 22:00 | 仲間 | Trackback | Comments(0)

Jさん、ありがとう・・・

昨日 DV被害者のこどもサポート コアスタッフ会議と印刷の仕事があり、
午後から 市民活動センターに集合。

5名のメンバーが 寄付の協力をお願いするために新しいパンフを印刷し 
関連の数種の資料なども準備して 封筒に詰める作業たった。
外は 激しい雨が やまずに降り続く・・・

仕事が一段落して 会議が始まった。
昨年秋、DV被害者支援養成講座で 私を この子どもサポートボランティアへと
導いてくれた 蒼い眼のJさんが、この活動を辞めることについて 話し始めた。

ショックだった、どうしよう・・・
まるで道しるべを 失ったよう・・・

小さい頃に 牧師の娘として日本に来て ほとんど私達と変らない日本語を使う彼女は、
数年前に アメリカ ダギーセンターで 子どもの悲嘆(グリーフ)のケアを学び、
子どもサポートの 精神的な支柱だった。

活動の中心にいて その優しい 穏やかなまなざしで
このサポートを 守る人だった。
そこに いなくてはならない女性だったのに。

クリスチャンならではの 静かで 温かく誠実な気質のJさんは、
誰もが 安心できる人。
ご自身のなかに光を持ち、他人のなかにも光を見いだす人・・・

この人のいる「ぽけっと」なら 私でもやっていけるかもしれない、
私はそう感じて このボランティアを始めた。


Jさん、
それでも あなたがこの活動を辞めるのには 深い理由があり、
今まで 私の知らないことで苦しみ続けてきたことも よくわかりました。
でも 本当に残念で たまりません。

「自分自身を守れるのは 自分だけ」
それは 真実です。
人は それだけを考えて行動しなければならないときが あります・・・


これから また 教会での活動などで お会いできるでしょう。
そして これから子どもサポートで なにかトラブルがあったとき、
私自身が悩んだとき、私は あなたに会いに行きます。


Jさん、長い 長いあいだ ありがとうございました・・・


夕方 家路につきながら Jさんの8年間を思っていた。
人が生きることの難しさ、人間は 悲しい・・・
雨は 降りやまなかった・・・
by yuko8739 | 2010-04-21 10:47 | ボランティア | Trackback | Comments(0)

物語の町

先週、春から始まる連続ドラマの初回が放映された。
私は期待と興奮で胸を高鳴らせながら、そのドラマを観た。

「Mother」
それは 児童虐待から子どもを救うために、
衝動的にその子を誘拐し、逃避行する孤独な女性の物語。

社会派ドラマとして 重いテーマを持ちながら、北海道の自然豊かな港町の
景観と 近隣の自然がたいそう魅力的だった。

冒頭のシーン、渡り鳥が群れ飛ぶのは 野鳥のサンクチュアリとして知られる湖。
はるか外洋の 蒼い海を背景にした岸壁に沿う道路。
坂道から見える、防波堤や漁港。

そして印象的な円形建築の古い小学校と、古いレンガの喫茶店。
港の対岸には 工場群。白い吊り橋が 港を結ぶ。 
鯨のような地形が見える 砂浜・・・

物語りの導入と劇的な展開を支えて この町の風景が そこにあった。
物語りの準主役として 演技者の心情に寄り添った町。
そう、この町こそ 私のふるさと・・・


私にとって見慣れたわが町が、このように優れたドラマの背景になることは
今まではなかったこと。多分 これが最初で 最後かもしれない。
港町の風景のすばらしさが 魂を打つ。

私は うなった。
眼を見張った、私の町は こんなに美しいのか・・・すてきなのか・・・と。

そして そこで紡がれた物語のすばらしさ!!!
幼児虐待という重苦しい現代的なテーマと
真正面から取り組んだ 坂元裕二の脚本がよかった。

突飛だと 感じる人もいただろう。
しかし私は ヒロインの頑ななまでのその直情に 救いさえ感じていた。
いったい いのちの危険のある虐待を目の当たりにして、
誰が自分のすべてを捨てて その子を守れるだろう!

こういうことに直面したとき 私たちは なにができるのだろう・・・
自分にできることは なんだろうか・・・
そう感じさせる 問いかけが このドラマの核になっているような気がした。


ヒロインの 哀しさを秘めた孤独が ひたと伝わってきたし、
子役の天才的な演技と 間接的な虐待の描写ながらも、
その鳥肌が立つような なんともいえない恐怖・・・
水田伸生監督の センスと力量に 感嘆した。

監督や撮影スタッフの このドラマにかける渾身の情熱を 
ひしひしと感じる 感動の幕開けだったと思う。

日常生活の何気ない暮らしのなかに いきなり現れる非日常に出会うとき、
このように 人生の意味が 全く違うものになる。
まさに 劇的な「ドラマ」・・・

クライマックスの モノトーンのイタンキ浜のシーンでは 号泣してしまった・・・
ああ このふたりは この母子は 出会うべくして 出会ったのだ。
絆を結ぶことで それぞれが 再生の道を歩くのだ。
ふたりは お互いを 必要としている、運命的に。

「あなたは捨てられたのではないのよ、あなたが捨てるの」という言葉が、
深く胸を打ち 涙が止まらなかった・・・


次回はあさって、誰ともつながらずに 逃げ続けるこの母子に、
どんな出来事が起きるのだろう・・・
どんな絆が 紡がれるのだろう・・・
もう 決して 眼が離せない。



このドラマの試写会は 映画のスクリーンのサイズで 行われたらしい。
~以下 引用~
主演の松雪泰子は・・・
「皆様の反応に今どきどきしています。
とても重厚な深いテーマの作品ではありますが、
これからたくさんの女性たちが出てきて、
誘拐という要素やサスペンス性ではなく、
愛情、母性、家族との繋がりを伝えていく作品だと思っています。
今日ご覧になった方も改めてテレビでみていただけたら嬉しいです」

第1話については、
「みどころは全てですけれども、映像のクオリティも高いですし、
テレビドラマとは思えないほど 質の高い作品です。
スタッフ・キャストとも命がけで取り組んでおりますので、
ぜひ1時間半、見逃さずにじっくりと観ていただきたいと思います。」


そして、水田監督は・・・

「室蘭という町は 観光地ではないが、かつては鉄鋼で栄えており、
人工の産物と自然が長い時間をかけて見事に調和した町で、
このドラマの舞台にぴったりでした。

題材が題材なので、特に第1話は、スタッフもキャストも慎重にアプローチをしました。
"児童虐待"がこのドラマのテーマではないけれども、
悲しいニュースが多い今の時代、気持ちがそこへ向くことが大事だと感じます。
このドラマを通じて自分も含め、皆様の意識の幅が拡がるとよいな、と思います」
と語っている。

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by yuko8739 | 2010-04-20 00:51 | からだ | Trackback | Comments(0)

本質の人

井上ひさし氏が 亡くなった。
昨年秋から 肺がんで療養中だったとのこと。
とても残念で たまらない・・・

ついこの間も 彼の本を2冊読んだばかりだった。
「太宰治に聞く」
「宮澤賢治に聞く」

この両方の本の冒頭に あの世から 本人が現れ 井上ひさしと対話する。

その現れ方、話し方、ちょっとした会話やしぐさの癖、首を傾げたり・・・
そして その会話の いかにも さもありなんという人物描写と深さ、ユーモア。
これこそ 井上ひさしの真骨頂だと 思う。

つまり 井上ひさしは 「本質に迫り 本質をつかみ それを言葉で表現した人」
私には そう思える。
ユーモアという宝石で きらきらと外側を飾っても、 
その奥にある とらえどころのない真実を 言葉という魔法で 捕まえる人。

とてつもなく 膨大な蔵書の数々。
日本語への愛。憲法九条への愛。


彼の傑作「吉里吉里人」のおもしろさは 人間のおもしろさ、日本語のおもしろさ。
荒唐無稽な形をしているが 権力と制度、国家と人間 自由と権利、義務ということまで
深く体験できるのが、この本の本質だろうと思う。

つまり滑稽な寓話の奥に秘められた 真実というものの匂いを
感じるか どうかが この本のおもしろさなのだ。 
今も私の本棚にある この分厚い本は 確かに「おもしろくて やめられなかった」・・・

「四十一番目の少年」は 彼の原点の悲しさとおかしさが 語られている。
初期のみずみずしい青春の書「青葉茂れる」も 良かった。


4月13日の朝日新聞では 社説と天声人語の両方で 彼の死を悼み、
多くの著名人が 追悼の文を寄せていた・・・

「築いた言葉の宇宙に喝采」と社説。
「生涯かけて築いたのは、広大なる言葉の宇宙。そこにきらめく星座は、
人々を楽しませくれる。そして旅する時の目当てにもなる」


「遥かなその背中を、もうしばし追わせてほしかった」と天声人語。

~難しいことをやさしく やさしいことを深く 深いことを愉快に 
愉快なことをまじめに~と彼の座右の銘を紹介した 阿刀田高さん


そして・・・「平和と憲法を守る 民主主義の希望の星」と五木寛之さん。

人間は「あらかじめその内側に、苦しみをそなえて生れ落ちる」だが、笑いは違う。
笑いは「ひとが自分の手で自分の外側でつくり出して」いかなければならない。
「もともとないものをつくる」のだから「たいへん」なのだ、と。
~井上ひさし晩年の音楽劇「ロマンス」より   扇田昭彦さん~

もう 彼の本を読むことができないのは 悲しい。
ご冥福を こころから 祈ります・・・
by yuko8739 | 2010-04-15 21:59 | 読書 | Trackback(1) | Comments(1)

初めての「子どもサポート」

4月10日(土)に 初めてのボランティア 「DV被害者の子どもサポート」に出かけた。
切り方で ケーキの数の調整が利くので、前の日に スポンジケーキを天板で2枚焼いた。

いつも好評の キャラメル風味仕立ての生クリームで飾ろうと思い、
手製のキャラメルソースや トッピングのぺカンナッツの砂糖がけも用意した。

春の雨が降るなか かなり緊張して ケーキやハンドミキサーなど 
たくさんの道具を抱えながら ハウスに到着。
このハウスは 2階でDV被害者の母親のためのデイサービスが 行われている。

(実は 前夜は マゴちゃんが我が家に泊まり・・・
午前 早くに 急遽仕事の用事もできて 隣の町までとんぼ返り!
行く前には かなり バタバタしてしまった・・・)

ハウスの台所で 冷蔵庫に生クリームを入れたりして ケーキの準備。
次々に 子ども達がやってくる。

スタッフは6人、子どもは7人だ。
スタッフのなかには、DVの当事者(被害者)もいる。
ガンと戦い 生き延びている患者のことを「サバイバー」と呼ぶが、
DVの被害から 生き延びた人も 「サバイバー」と呼ぶようだ。
そういう方々も 子どもたちのサポートをしている。

始めは不安だったが 子供たちは いつでも どこでも やはり「子ども」の輝きを持ち、
弾む笑顔で 全身で遊びを 楽しんでいた!!!
私も つい いろんな遊びを見て歩き そのうちに 小型のプール?に
ボールがいっぱい入った遊具で 自分が遊びたくなり・・・
「これって 大人が入ってもいいの?」

OKと言われて ボールに埋もれて遊んでいたら 男の子ふたりが
「ボール投げて!」どんどんボールを投げると キヤッチミットのようなもので、
打ち返す。きゃっきゃと笑いながら、大騒ぎ!
久しぶりに 3歳の子と遊んで楽しかった~


その後 ケーキに生クリームを塗り 初めて行った4月の誕生会は ケーキで、 
大人も子どもも 大いに盛り上がった!!!
この日、4月◎日が誕生日の子がいた。
その女の子の胸には 誕生祝いの花飾りのメダルが ゆらゆらうれしそうに輝いていた。

ニコニコとケーキを口いっぱいほおばる子供たちの うれしそうな笑顔を見ていると、
とても幸せな気分になる・・・


誕生会のちょっとしたケーキなどを作るのは いいけれど、 
子供たちと遊ぶことだけに集中したい気持ちも 少しあった。
おやつ担当は スタッフで交代にしてもらおうかな・・・

今度行ったら 絵本を読もうと思う。
小さい人と 平和で 幸せな時間を満喫できて 数々の不思議や驚きで
新しい世界を感じ 人生を深く味わえるのが、「絵本タイム」だから。

これからは 絵本を読むよ~

しばらくは おやつおばさんと 絵本おばさんの2役で 楽しみます!


子どもって なんて いいんだろう・・・ ・・・
大好き。
 
by yuko8739 | 2010-04-13 00:08 | ボランティア | Trackback | Comments(0)

自然公園の春

先日、隣町のMさんとZ自然公園に出かけた。
一足先に花を見に行ったMさんから 写真つきのメールが届き、
その写真を見て・・・
「アズマイチゲもキバナノアマナも福寿草もこんなにいっぱい!」と
さっそく、春の野花を見にいきたくて うずうずした。

でも・・・春、雪解けの今頃の季節は 主婦の仕事も多い。
氷を割り、雪が消えてくると やけに目立つ庭の枯れ葉やゴミ・・・
車庫のなかの掃除や片付け。

先週の日曜は、そんな外仕事で6時間くらい 動き続けた。
それでも まだまだ終わらない・・・
疲れてしまったので いっぱいある漬物の樽洗いは この次にしよう。


花を見に行くと決めた8日午前中には 最近調子が悪い石油ストーブの件で 
知人に パンフレットを持参してもらった。
もう製造15年目になる 我が家の床暖房付きのFF式石油ストーブの
買い替えを考えて いろいろ聞いてみた。

また、築5年くらいになるウッドデッキの床が抜けて 危ないので、 
その修理のために デッキを作ってくれた同じ町の大工さんに 来てもらって
見てもらい 修理を頼んだ。 

そんなふうに いろいろ用事を済ませて 昼近くに、やっと出かけた。
遠くの山々に残雪が光り、平地では少しづつ大地が緑色に変わっていく。
遠くには 真っ白な羊蹄山が神々しく 美しい。
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しかし、私は Mさん宅のすぐそばで パトカーにつかまった!!!

「ずっと 追いかけていたのですが なかなか気がついてもらえなくて・・・
シートベルトしていないのを ずっとみてしまいました・・・」と すまなそうな?お巡りさん。

「M市から さっき寄った店までは ちゃんとしていたんですよ・・・
この近くの知人の家に行くのに、つい忘れてしまって」と 弁解する私。
もちろん 無駄な抵抗・・・
でも 罰金は無しで 点数が-1点だそう・・・よかった~

やっとMさん宅に着いて 出発。

天気は快晴、春がきたのだ・・・と思う。

喜びの春 いのちの春 限りなく美しい春よ・・・

自然公園に着いて キバナノアマナやアズマイチゲの群生が!!!さっそく写真に撮る。
イチゲは花びらのうしろが 淡いうす桃色で とてもかわいい。
うつむいて咲く その可憐な姿に 春を実感。
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自然公園のなかを 光を浴びながら 歩く・・・
この 心地よさ。
この世のどんなものよりも 心惹かれる この季節のときめき。

至るところに 福寿草が群生していた。
黄金色のまぶしい輝きが 光を集めている。
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遠くの海も うららかに 静かで なんて気持ちがいいのだろう・・・
幸せというのは  まさに こういうこと、私の場合は。


帰宅して、懐石弁当を食べて Mさん宅で お茶させていただいた。
昨日焼いた レモンたっぷりのベークドチーズケーキを Mさんは喜んでくれた。

Mさんの庭には 小さな紫色の雪割り草やスノードロップ(待雪草)も咲き、
小さな池(ビオトープ)の水面には お日さまの光が 反射していた。
すぐ横の川も 春の予感をさらさらと奏でながら 金色に光って流れていた。
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はる      
              谷川俊太郎 作

はなをこえて
しろいくもが
くもをこえて
ふかいそらが

はなをこえ
くもをこえ
そらをこえ
わたしはいつまでものぼってゆける

はるのひととき
わたしはかみさまと
しずかなはなしをした
by yuko8739 | 2010-04-10 20:48 | 自然・季節 | Trackback | Comments(0)

ふき味噌

明日から新学期。
昼頃に 颯太と華の新しいAPに ゆうゆうタイムの写真を撮りに出かけた。 
娘が 昼食に煮込みうどんを作ってくれて みんなでおいしく食べた。
気温も7度、風もなくて 暖かい。

チビちゃんと、春の散歩に出かけた。
隣の水族館から とどのほえる声や スタッフを呼び出すアナウンス。
今月末のオープンに向けて 屋外の整備作業が進んでいる。

自転車で走る子ども達や 野球を楽しむ4年生。
「この子、転校してきたの、今度2年生、よろしくね!」と私は 頼みながら歩く。
颯太は「優しいお兄ちゃんみたいだね、学校に行ったら 仲良くなろうかな~」

坂を登って ゆっくり歩く。
所々に ふきのとう。
3人で採って 「ああ、いい匂い!」と鼻をクンクン。
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だんだん海が低く見える。  「あっ 颯太のアパートだ、ここの崖から降りたら 近いね~」
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「島が見えるね~ ばぁばはこの島に行ったことある?ママも行った?」
「いったことあるよ~ ばぁばは大人なのに カニ取りに夢中になって 帰りの船に遅れそうになって 
死ぬほど走ったよ~ 
今は この島には行けないよ、もう 船が出ていないからね・・・」
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「ほら、ふきのとうが いっぱいあるよ~」と華。
いっぱい採ってよ~ おいしいふき味噌作るからね。
展望台に着いたら 海が まあるく見えた!
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船や漁港 町の家々 風力発電や港のコールセンター遠くには 白く雪を頂く山々・・・
海も春の色だ、ふわりとした浅いブルーだ。

「気持ちがいいね~ 颯太のうちは最高だね!
こんなにすてきな場所が すぐそばだからね!」というと 満足そうにチビちゃん達がにっこり。
「ここに引っ越してきて 颯太よかったよ~ばぁばの家も近いしね!」
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そんな幸せな 春散歩のお土産は ふきのとう。

数年前に、おいしいふき味噌の作り方を教わった。
それまで 我流のふき味噌は、あまりの苦さに敬遠気味。
ところが このふき味噌は、苦くない!

その秘密は・・・ふきのとうの芯の花の部分は使わずに、周りの葉っぱだけを使う。
葉を洗い、細かく刻み、塩でさっともんでアクを抜く。それを水で数回洗って水気を絞り、油をひいたフライパンで炒めて、味噌やみりんでお好みの味に。
我が家は 自家製味噌なので こういう料理は どうやってもおいしくできる!c0204725_22153255.jpg

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手軽にできて本当に美味しくて、いつも春一番の味覚を、何度か母や友人におすそ分け!
温かいご飯に乗せて食べると、春が匂い立つ・・・

今しか食べられない、旬の味。
花が咲いて伸びたふきのとうも、葉や茎の部分を、同じようにして使えるので、
長~~く 春を楽しめる。

颯太、華、ふき味噌できたよ~
明日 持っていくね~



追記 ブログを書きながら 夜 このできたてのふき味噌を 辛口の冷酒の肴とした。
う~~~~ん、なんて 合うのだろう・・・おいしい。ついグラス2杯を堪能する。

ふきの香りと甘辛さを 舌のうえで転がし それらすべてを包む きりりとした酒の香り・・・
まさに 日本の幸せ、この春を生きる幸せを 実感。
お酒が好きな方 お試しあれ!ムコ殿もどうぞ!

(いつもは こういうメチャしません!夜カロリーのあるものは 厳禁。
今夜は 「初」ふき味噌なので つい禁を犯し・・・)
by yuko8739 | 2010-04-05 20:53 | Trackback | Comments(0)