隣町の川沿いの公園に福寿草が群生していると知り、
友だちと3人連れだって見に行った。
私の町は未だに除雪の雪が積み上がって氷山のようだが、
福寿草が咲くなんて夢のよう。
雪ばかりなので、春の兆しが恋しい。
高地と低地では春の訪れにはこんなに差がある。
友だちと川沿いの公園に行ってみたら、
なんと土手には金色の福寿草がいっぱい!
わあ~春だね
ずいぶんいっぱい咲いているね
かわいいねえ
風は冷たいのでマフラーと手袋、ダウンで完全防備。
だが川面はきらきらと光り、流れはさらさらと
雪解け水の音色を奏でる。
川面の上には山頂に雪を抱く山々、薄い水色の青空も清々しい。
長い冬を越えてやっと届いた春の兆しを
胸いっぱいに、抱きしめる。
我ら北の民にとっては最高の季節。
祝福のような。
祈りのような。
福音のような春が 金色の花に化身した。
太陽の光をパラボラのように集める花びら。
除雪の雪山に囲まれたわが家を思いながら
感動の思いだった。
公園を横切って川のふちを歩くとふきのとうを発見。
どうにか採れそうなので、今夜のかき揚げ用に数個いただく。
春の神さま、この香りをありがとう。
ふきのとう探検隊は山の奥にも行ってみたが
雪で車が埋まりそうなので断念。
途中で猫柳の枝を採った。
ふわふわの綿毛が気持ちいい。
春を満喫したのちに大型スーパーと道の駅で買い物。
その後、あんかけ焼きそばランチ。
帰りにHさん宅で アップルパイで珈琲タイム。
ぽかぽかと西日の差す暖かな部屋で 幸せなひととき。
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帰宅して、夕飯のメニューに足したのは
玉ねぎと人参とふきのとうのかき揚げ。
からりと揚げたふきのとうは最高だった。
今度はふき味噌を作ろう。
なんだか1年の最初に福寿草の輝きに出会うと、
心臓がどきどき、からだはむずむずする。
私は春の子どもになって 駆け出してしまう。
金色に光りながら 駆けていく。
「わあ、わあ」と大きな歓声をあげながら春の風に乗る。
命のパワーが 身の内から湧き出る。
そして空を自在に駆けめぐるのだ。
春だから・・・
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