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ゆうゆうタイム

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川崎殺傷事件~社会への憎悪~

またも、何の関係もない子どもたちを包丁で襲うという

むごい事件が起きた。

小学6年生の女児、そして子どもを送った父親が亡くなった。

その他、20名ほどの児童が包丁で切りつけられた。


はじめは 現場でなにが起きているのか 誰もわからなかっただろう。

数十秒のできごとのあと 犯人は自死した。


動機や詳しいことは なにもわからないままだ。

だが、「他人を巻き込まないで 死にたかったらひとりで死ね」

という声が多い。

初めてこの事件を知ったときは 私もそう感じた。

あまりにもむごい事件に ショックで心が凍った。


だが、こういう事件が起きないようにするためには・・・ 

犯人に「ひとりで死ね」というだけでは 足りない。

防ぐ方法を模索しても 限りがある。


万人、特に弱者(子どもたち)に対する憎悪は、

多分、この社会への憎悪だったか。

犯人は ひとりでは 死ねなかったのだろう。

このように他人を殺傷することで こう訴えたか?

「私はあなたを憎んでいる、あなたとこの社会を憎む。

私が生きられなかったこの国を 憎む」と。


社会に「NO」と言いたかったか・・・

このような激烈な事件を 起こさないではいられないほど、

内心の憎悪や嫌悪、生き難さが身ををさいなみ 沸点に達したのか。

生きる喜びや存在する意味も 全くない暗黒の世界だったか。


事件が起こった日、数時間が経って私はそう思った。

自死した犯人を断罪するだけでは これから起きうる同じような事件を

防ぐことはできない。

このような人を なくさなくてはならない、と。


犯人にも 適切な援助や助言、手助けや真剣に話を

聴いてくれる人がいれば、事件は起きなかったかもしれない。

もちろん人生のどの場面で どんな手助けができるのかを

見極めることの難しさはある。


だが、同居していた親族も彼のことで10数回も

市に相談していたという。

そのときに 誰かが真剣に彼の話を聴いていたら・・・

適切な援助が始まっていたら・・・

そう思わずにはいられない。


怪我をされた方々の1日も早い回復を 心より祈ります。

どうか適切な心のケアも 充分に受けられますように。


亡くなった 栗林 華子さん、

小山 智史さんのご冥福を 心から祈ります・・・


ご家族に 深く哀悼の意を捧げます。




by yuko8739 | 2019-06-01 11:25 | 社会 | Trackback | Comments(0)