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ゆうゆうタイム

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震災から8年

8年経った今も 黒い津波が町を、人を飲み込む
映像を見るたびに 私は泣きながら絶叫してしまう。
「逃げて、早く、早く!」と。


その8年は 被災者にとってはどのような地獄だったか・・・

自分の愛した風景のなかをあてもなく彷徨いながら 

帰らない家族を捜し続ける・・・

その絶望と孤独は 悲嘆の極みだろう。

その心根を思うと子どものように私は泣くしかない、今も。 

家族を ふるさとを 仕事を 共同体を失った。

求めても 求めても 帰ってこない。

果たして このようにすべてを失ってからでも

人は生きられるものだろうか・・・

8年のむごい月日が 過ぎていく。

喪失感は埋まらないまま、虚無と孤独と無力感が人を苛む。

高層の真新しい避難者アパートで 孤独死が相次ぐ。

誰ともかかわらず、口も利かないまま年老いた人が亡くなる。

仮設住宅に住むことが可能なのは、家屋が全壊した人だけ。

自宅半壊の老人には 家屋修繕の250万円しか支給されない。

修理しきれない腐った土台から、床の間に冬のすき間風が

吹き込むが 段ボールで覆うしかない。

ぼろぼろの半壊住宅に住み続けて 8年の月日が経つ。 

どんな歓びが 希望があるのだろう。

口数少ない老人は 何も語らずただ横たわっている。

一食30円のうどんに 15円のもやしを入れて食べている。

これが被災者の終の棲家だ、8年経った今も。

地獄だ・・・

華やかなオリンピックのために 大規模な工事が進む東京の

政治家の目には この過酷な現実が写っているのだろうか。

私は この現実から目をそらすことなく 見つめ続けて 

その苦難と孤独と悲嘆に、寄り添いたい。

助けにはなれなくても この東北の民と共に泣きたい。


by yuko8739 | 2019-03-12 11:52 | 社会 | Trackback | Comments(0)