先週は気温が下がった屋外で、下漬けしてあった皮むき大根を
ザルに入れて重石をし、水気を切ってから味噌やザラメを溶かした
調味料をまぶして 本漬けを完了。
下漬けしてある樽の塩水がきーんと冷えていて 手が凍りそうだった。
そうしたら・・・やっぱり翌日は曇天のなか 雷の音が激しく響き、
(なんだ、これは!リトル・ピープルか?)
稲妻が走るなか 雨はバラバラと雪に変わり デッキは真っ白に!
「初雪」・・・この町にも半月も遅れて 雪の季節がとうとうやってきた。
例年より暖かい11月で からだは本当に楽だったが。
でも漬物は いつも心配だった。
寒くなったので 屋外の重い漬物樽を引きずりながら
すべて物置に移動した。
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週末は一気に寒気が押し寄せた。
あいにくそんな日に 飯寿司用の新巻鮭を買いに行った。
数日前は 最高気温が10度前後だったのに、その日は日中でも1度!
雪も降り道は凍り、風も強く、駐車場のからショッピングセンターに
入るまで体を斜めにして 雪の降った凍結路を滑らないように
こわごわ歩くと 帽子も風で飛ばされそうだった。
すっかり疲れ果てた。
一気に気温が下がり、体がついていけない。
何店か魚屋さんを巡っても どこの魚屋さんにも新巻鮭がない。
切り身でしか鮭は売っていない。
やっぱり今時、新巻鮭を丸ごと数匹買って 飯寿司を仕込む人など
私の周りでは 誰もいない。
買っても好みの味ではないし 手作りすると本当においしいので
毎年この季節になると 新巻鮭を探して歩く。
結局、わが町の魚屋さんで3kgくらいの新巻き鮭を4本買い、
例年のように三枚に捌くのを 妹夫婦が手伝いに来てくれた。
この新巻鮭は 身も紅くきれいだったが、塩は殆ど効いていなかった。
ひと口大に切った鮭は、屋外の樽に水を張って漬けておいた。
塩分が少ない鮭なのですでに塩は抜けている。
何度か水を換えたら明日にでも 酢水につけようと思っている。
ひと晩酢水につけて水を切り、野菜と麹で漬けこむ。
この作業が終れば、あとは12月初めの2回めのニシン漬けで
すべての漬物は 終わりとなる。
思えば長い道だった。
10月24日、小春日和のぽかぽかの日に沢庵用の
大根を干してから 約2ヵ月。
気温に気配りし、大根の干し具合を吟味し、おいしい漬物が
できるようにと 祈りながら過ごした。
実家伝統の沢庵、浅味噌漬け、ニシン漬け、カブの甘酢漬け、
そしてお正月の愉しみ、鮭の飯寿司。
ほとんどが実家伝来の漬物(冬支度)だ。
漬物が大好きだった亡き父の いかにも幸せそうな笑顔が
いつもこの季節は、私の胸にある。
その思い出と共に また私も今年のこの季節を魂に刻む。
父よ、また寒い冬がやってきました。
あなたに伴走してもらって また私のおいしい冬がはじまります・・・