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ゆうゆうタイム

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初夏の読書いろいろ

G・オーウエルの「一九八四年」を読み終えた後で
しばらく放心しながら、何度も読み返し、読み直していた私。
なかなかこの本から 離れられなかった・・・

その後、同じ番組で紹介されていた山本七平著「空気の研究」を
読みはじめたが、シニカルな文章がどうも不得意。
またの機会に読み直すことにした。

次に読みはじめたのが、春の憲法講演会で講演を聞いた、
東京新聞の新聞記者、望月衣塑子(いそこ)さんの本。
望月さんの話は、国家権力に果敢に立ち向かう彼女の
勇気と無鉄砲を感じた。講演を聞き終わったころには
力の限り私は彼女に エールを送りたくなった。

その彼女が書いた本を 講演会場で買った。
題名は「新聞記者」
その本で、彼女は自分の成長や家族のことも丁寧に綴っている。

小さなころは母親の影響で演劇の楽しさに魅せられ、
一時は舞台女優に憧れた。
大きな声、人に見られていても物怖じしない度胸、
そして感情移入しやすい性格。
演劇を通して身についたものは、今でも衣塑子さんを支えてくれる。

しかし中二のときに、母親から薦められたフォトジャーナリストの
吉田ルイ子さんの著書「南ア・アパルトヘイト共和国」に出会い、
衝撃を受けたという。

世界を歩き、社会の矛盾、困っている人たちの生の姿を
伝えられるような仕事、生き方ができたらと思うようになった。
そして、大学受験の頃は「ジャーナリストになりたい」という思いを抱く。

その後、苦手だった英語を猛勉強して メルボルン大学に留学。
その後、多くの就職試験に挑戦し、中日東京新聞に入社。
千葉支局担当の事件取材の記者となり、奮闘する。

新聞記者としての成長やスクープした事件、先輩などのエピソードも綴る。
そして2004年「日歯連のヤミ献金疑惑」の一連の事実をスクープ。
自民党と医療界の利権構造を暴く。

その後は東京地検、高裁での裁判を担当し、17年4月以降は森友学園、
加計学園問題の取材チームの一員となり、取材をしながら、
(ネトウヨに激しく罵倒されながらも) 菅官房長官にひるむことなく
質問を繰り返している。

メディア界全体の委縮を感じながらも、権力が隠したがることを 
常に探り、それらを国民の前に明らかにすること。
そのことだけを、新聞記者として望月さんは目指している。

そして、最後のページには 講演会でも資料に記してあって 
私は胸を打たれたが、衣塑子さんが大切にしている、
ガンジーの言葉が掲げられていて、私の胸は、また感動で熱くなった。

ガンジーの言葉
「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、
 それでもしなくてはならない。
 そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、
 世界によって、自分が変えられないようにするためである」


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今後読む予定の本は「子どもの脳を傷つける親たち」
これは、朝日新聞で紹介された友田明美さんの著書。
友田さんは日本の脳科学者、福井大学教授、ハーバード大学との
児童虐待が脳を委縮させる共同研究で有名。

「一九八四年」を書いたG・オーウェルの著作「動物農場」と
「オーウェル評論集」も待機。
また、これも「一九八四年」への一種のオマージュと
いわれている村上春樹の「1Q84年」6冊を、中古本で購入。

なによりも私は物語=小説が好きだから 長い(本の)旅は気にならない。
昨年ハルキストになりかけた私だが、少し距離を置くことも覚えた。

さて、「1Q84年」・・・天吾と青豆は孤独な10歳の少年少女として、
誰もいない放課後の小学校の教室で黙って手を握り、 
目を見つめ合うが、そのまま別れ別れになる。
といういわゆる「Boy Meets Girl」の物語。
オウム事件や阪神大震災、911、地下鉄サリン事件などが執筆の背景とか。

村上春樹はこう語っている。
物語というのは、そういう『精神的な囲い込み』に対抗するものでなくてはいけない。
目に見えることじゃないから難しいけど、いい物語は人の心を深く広くする。
深く広い心というのは狭いところには入りたがらないものなんです
 」
深く強くその言葉に共感する、読むのがたのしみだ。

この大物?を横目で見ながら、まずはオーウェル評論集に
手を伸ばしてしまった私。
by yuko8739 | 2018-07-12 11:52 | 読書 | Trackback | Comments(0)
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