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ゆうゆうタイム

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4月の雪/孫たちとの時間

先日は、雪が降った。
開きはじめたあの花、この花の上にも 雪は静かに降っただろうか。
こんなふうに 季節は進みながら後退し、
後退しながらも また一気に進む。

雪の景色は いつ最後になるだろう。
これからの雨や雪は 大地を潤し 命を目覚めさせるために
欠くことができない大切な潤いそのもの。
自然には すべて理由がある、命を継ぐための。

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経年劣化して、ずいぶん傷んだ我が家のウッドデッキを 
全面修繕してもらうことにした。
このウッドデッキを10数年前に作った大工さんに 来てもらい、
工事費を見積もってもらっている。

ウッドデッキは孫のために作った。
息子と庭の土木作業に連日汗を流し、設計図も自分でデザインして作った。
夏に帰省したチビたちが 花いっぱいのデッキで プール遊びをした。

きらめく陽の光、日焼けした孫たちの美しい滑らかな肌に 水滴がこぼれ落ちる。
夜は炭焼き夕食会、いい匂いが立ちこめて ビールがおいしかった。
花火をして 広いデッキで楽しんだ。
 
いつしかチビちゃん達は中高生となり、ゲタゲタ笑いながら 
ばぁばの家で夏休みを存分に楽しんだ夏は 遠くなった。

チビたちとのキャンプも、遠くなった。
洞爺湖の夜のエビ獲りも・・・
懐中電灯に集まるエビは 足をつんつんとつつく。
何時間でもエビ獲りに 夢中になった。

そのうちに対岸の温泉街から 花火が上がった。
湖に月が写り、1本の光る道ができた、歩いて渡れそう・・・

昆虫を探して夜道の散歩、漆黒の闇に星たちが無数に輝く。
早朝散歩の田んぼの稲に 朝露がいっぱい光っていた。

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そんな夏が 遠くなった。
今、炭焼きをするのは、新築の娘宅でやることが多くなった。
いつのまにか、この手に抱きしめていたものが 終りになる。

時は残酷で 大人は取り残されるが。
子どもは日々変化する、発展途上の人は 同じ場所にはとどまらない。

しかし 思い出はいつも私の胸に鮮明で。
これだけは 誰のものでもない私の宝もの。
魂に刻まれた確かな記憶が 今の私の生きる力、土台となって輝く。

あの夏、あの春、そしてあの秋と冬。
自然のなかで感動した。
どきどき、わくわくの時を 君たち、小さな人と共に過ごせてよかった。
おいしいひとときを 君たちと分かち合えてよかった。

そのことこそ 私の幸い。
子どものこころで小さな孫たちと 魂が共鳴した季節を、
私は 生涯忘れない・・・

私の胸に在ったものは 君たちの胸に 
今でも在ると信じている。
by yuko8739 | 2018-04-12 09:08 | 自然・季節 | Trackback | Comments(0)