人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ゆうゆうタイム

yukotime.exblog.jp
ブログトップ

映画「ラ・ラ・ランド」

(ネタばれにご注意)
デミアン・チャゼル監督・脚本の映画「ラ・ラ・ランド」は
今年度のアカデミー監督賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、
撮影賞、作曲賞、歌曲賞(City of Stars)、美術賞の6部門受賞。
映画「ラ・ラ・ランド」_c0204725_1946333.jpg

ストーリーは 自分の店を持ちたいジャズピアニストの男と、
女優を夢見て オーディションをくり返す女。
2人が出会って 恋に落ちる物語・・・

見終って、とてもhappy!!!おもしろかった~
主役のふたり、ライアン・ゴズリングとエマ・ワトソンが
なんてチャーミングだろう!!!

ダンスも、歌も、演技もよくて夢のようだった。
食べてしまいたいくらい すてき。
映画「ラ・ラ・ランド」_c0204725_19472698.jpg


それにしても、軍事教練のようなジャズ師弟の心理葛藤を
描いた前作「セッション」はすごかったが、
この「ラ・ラ・ランド」は 一変して恋人たちの夢を
描いた 美しく華やかで 楽しいミュージカル。

「セッション」のとき、チャゼル監督はまだ20代。
本作は30代になってすぐの作品だ。
まだ若いのに どうしてこんなに全く違う映画が、
撮れるのだろう。これが才能だろうか・・・彼は天才!かも。

私には 想像もつかなかった。
「セッション」の監督が、ミュージカル???
でも、見てみたら 楽しくて夢のような恋物語。

夢追う人への 美しい賛歌。
まさに 映画の夢そのもの。
華やかな 往年のミュージカルへの愛情と敬意も感じた。

映画が生まれた創世記の頃から「動く映像」は こんな未来を
夢みて 進化してきたのかもしれない。
映画こそは ひとつの「夢」、「魔法」と素直に感じて
そのことが とても幸せな映画だった。

星の広がる宇宙に浮かびながら すてきな音楽に乗って
ふたりは 軽やかにダンス、ダンス!
自分までが すうっと浮かび上がる感覚。
心奪われてうっとりする、まさに映画マジック!
映画「ラ・ラ・ランド」_c0204725_19474523.jpg

印象的だったのが ラストシーン。
あり得たかもしれない人生が 走馬灯のようにスクリーンを駆け巡る。
もし・・・だったら こうなっていたのかもしれない。

しかし現実の人生は 常に選択の連続。
選んだ人生と 選ばなかった人生。 
選びたかった人生と 選べなかった人生。
時の流れを重ねてみると 自分の選択はこれでよかったのか。
幸せだったのか・・・

自分はなにを捨てて、なにを得たのか・・・
人生のかなしさを その目にたたえて 
眼と眼で『愛している』と伝え合うふたり。

愛と夢を追う 若いふたりの美しい物語だった。
印象深い歌曲も多く、切ない旋律が胸を打った。

「よい力」を与える映画も 生きていくためには必要だが。

こんなふうに「夢」心地になる ロマンティックな映画も 
ときに あってもいいなあ~ 

劇場を出るときに 思わずステップを踏みそうになった私!
by yuko8739 | 2017-04-27 19:28 | 映画 | Trackback | Comments(0)