日差しに誘われて春うららの日に 仕事が一段落したので、
友を誘って 春を探しにでかけた。
わが町は高地なので春は遅い、だから平地に降りていった。
隣町の神社は 土手一面に福寿草が咲く。
福寿草が咲いた後は カタクリの群生になる。
太陽はポカポカしているが、しかし外の気温はまだ3~4℃、
風もあって なかなか寒い。友は毛糸の帽子と手袋持参。
いつも行く神社の土手には 福寿草が数個ほころびかけていた。
枯葉のなかの黄金色が愛らしく 命の輝きを伝えてくれた。
この土手が一面福寿草のじゅうたんになるのは3月末ころだろうか。
次に向かったのは 車で10分ほどの川沿いの公園。
早春の青い空と遠くの山の残雪、川の流れとふきのとうが
なんとも早春らしく 美しい風景だ。
この公園でも まだ福寿草はちらほらと咲くばかり。
川の土止めから下に降りてみたら 数個のふきのとうを発見。
歩いて渡れるこの川の中州には もうすぐ数えきれないほどの、
ふきのとうが顔を出し、そのあとはニリンソウの群生が見事だ。
川沿いの散歩道には 桜並木もあって花見もできる。
ときには川のなかで 優雅な白いサギを見かけることもある。
水辺は 命を呼ぶ場所なのだろう。
帰る途中で ウソの群れが車道でなにか(雑草の種?)をついばんでいた。
胸のサーモンピンクがおしゃれだが、この色はオスだけ。
桜の時期には 花芽を食べてしまうので 嫌われる野鳥だが。
生きものの命が目覚める季節は なんともいえず幸せな気持ちになる。
これからは もう寒くなることはない。
少しづつ 暖かい日が増えていく。
それが とてもうれしい・・・
春に歩き出す私。