昨日は 痛み止めを飲みながら 不安な思いで仕事にも出かけた。
しかし今朝、起きてみると なんともなく歩けることに気づいた。
腰を伸ばしても 歩ける!痛くない!
あれほど痛んで歩けなかったのに 臀部の強烈な痛みも消えた。
不思議だ、なぜかわからないうちに痛みが去った・・・
ということは 動けるようになったのだ。
「奇跡」に感謝して 慎重に動きながらニシン漬けの準備をはじめた。
身欠きにしんを 米のとぎ汁に浸す。
剥き身タラを切って 塩気を少しだけ抜く。
下漬けしてあった大根の乱切りに重石をして 水分を取る。
人参と生姜は千切りに、赤唐辛子も用意。
麹をもみほぐし、塩を測る。
買い忘れていたものを買いに スーパーへ。
寒い!!!最高気温は4℃で ところどころ道も凍っている。
すべての用意ができたので 今年初のニシン漬けを漬けはじめた。
30代の頃、父と母がアパートに来て 大好きなこの漬物を教えてくれた。
それ以来、毎年その父と母を想いながら この漬物を漬ける。
食べものというのは、思い出と同じだ。
どんな食べ物も 思い出を秘めている。
懐かしくて 涙ぐみたくなるような 永遠の温かい思い出。
冬を迎えるこの時期に 思い出に守られながら私はもう30年以上も
同じ仕事をしている。
母のように 笑顔で漬物をつけて。
父のように わが家の味を 歓びとする。
それが私の幸せだ。
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明日は、味噌を仕込もうと思う。
手づくりの味噌を仕込み、その深い香りや甘みを味わうのも、
また「我が家の味」
そういえば新しい味噌を食べ始めた秋から、「今年の味噌はおいしいなあ」と、
家族全員が 何度も繰り返していた。
今まで そんな言葉は聞いたことがなかった。
いつも同じ我が家の味噌なのに、今年はなにが違うのかな。
私は、毎年新しい味噌を食すたびに 最高においしいと感じる。
その幸せのために 明日は味噌を仕込む。
痛みが去って 本当にありがたい・・・
神さま、ありがとう、感謝します。