人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ゆうゆうタイム

yukotime.exblog.jp
ブログトップ

大根洗いとニシン漬け2015

ポロト湖の紅葉を目に焼きつけた日の夜に、身欠きにしんを米のとぎ汁に
浸して、翌日のニシン漬けの準備を開始。

翌朝、台所に身欠きにしん、剥き身タラ、人参、大根、
生生姜、赤唐辛子、麹、塩、キャベツと白菜など、
必要なものを順々に並べた。
大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_1114278.jpg

泊りに来ていた孫1号が ずっと私のそばで サポーターとして
張りついて重いものを運び、指示したことをてきぱきやってくれるので、大助かり。
この子が赤ちゃんだったときから 自分のすべてをかけて愛した結果が 
こういうことかと、この頃はうれしい思いでいっぱい。

先日、左中指を怪我したので、野菜の千切りに とても時間がかかる。
午前中からニシン漬けに 手間取った。
やっと終わった時には 立ちっぱなしで疲れがどっときた。
大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_11143321.jpg


朝から外は大雨で大風だったが この日しか空いている日がない。
昼にイカチャーハンを食べてから 晴れ間をねらって
孫と「今しかない!」と大根洗いに 出かけた。
大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_1124392.jpg

いつも行く農園は 漬物秋野菜でいっぱい!!!
ただ、朝から雨だったので 大根洗いの人は少ない。 
大根50本とカブ2把6個を購入し 機械の前で作業開始。
大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_11145915.jpg

大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_11153522.jpg


大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_11161170.jpg

大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_11163238.jpg


大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_11165292.jpg

しばらくすると 驚くことに太陽が顔を出して晴れてきた。
天はやはり 働き者の私たちの味方をしてくれたかな。
大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_11171373.jpg


孫は 慣れた手つきで仕事を進める。
以前のように多少のことで ふてくされることもなく 
素直に 仕事をするようになってきたなあと感じる。
それだけ 彼も大人になっているのだろう。
大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_11173727.jpg

大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_11175449.jpg


大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_1118849.jpg

もう6年も 大根洗いを手伝ってくれているので 
動作も、効率もいい。 
ふたりで「あっという間に終わったね」
「機械が空いていて よかったね」と帰宅。
大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_11182544.jpg


1日中働いたので 夕食はちょっと手抜きして、ふたりの好物、
白菜の甘さがおいしいたっぷりのあんを きつね色の麺にからめて、
「あんかけ焼きそば」、黒酢をたっぷりかけて「旨いなあ~」

仕事も予定通りに終わって 満足!
大根はデッキテーブルに運んだが、紐かけ作業は翌日以降にする。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この数年の暖冬で 漬物は年を越して春になると味が変わって、
最後まで おいしく食べられなくなった。
以前は失敗をしたことなど なかったのに。
12月の気温の高さ、つまり暖冬がよくないと感じる。

3月頃に まずくなった大量の漬物を前に どうしようと悩むのも
嫌になったので、今年は漬物の量を減らして、塩分量も「標準」に近づけようと思う。

我が家の車庫兼コンクリートの物置では 窓を開けていても漬物保存には暖か過ぎる。
かといって屋外だと凍ってしまうので、どうしようもない。
ということで 今年は例年140本の大根を 今年は90本に減らした。

翌日に いつもの米農家に頼んであった洗い大根40本を運び、
校正の仕事を終えた夕方から 紐かけを始めたが、
家人と妹が手伝ってくれたので、助かった。

大根すだれが ずらりと並んで
ようやく 我が家のいつもの10月の庭になった。


天の父よ、見ていますか。
家族総出の昭和の漬物作業が恋しくて、母のおいしい漬物が大好きで、
あなたの娘はこうやって 孫に助けてもらいながら この作業を続けています。

働く母が帰宅した夕方から 家の前で200本もの泥大根を、
家族総出でたわしで手洗いしたあの頃、出しっぱなしの水は 冷たかった。

夕焼けが暗闇に溶けて 寒さで手がしびれても 大根洗いはなかなか終わらない。
それでも 嫌だとは思わなかった。
この作業が家族にとって大切なことを 子どもなりにわかっていたのだろう。

大根洗いからひと月、ふた月・・・物置から出したての氷の入ったニシン漬けは 
いつも家族のまんなかにあった。父の最高の笑顔、みんなでおいしいねと
にこにこ食べる夕餉、母の満足な笑顔。

飽きることのない、ぬかの香りの沢庵は素朴な味わい。
父はよく 朝の納豆に刻んだ沢庵を入れて「うまいなあ」と食べた。
そこには父と母、3人の子どもたち。

漬物は道産子のソウルフード、そして家族の絆そのものだった。
昭和のレトロな思い出は 尽きない。

あの家族の姿は 私のこころに 走馬灯のように永遠で。

わが愛する家族の姿、年経るごとに その切なさ、
懐かしさ、愛おしさよ・・・

大根洗いとニシン漬け2015_c0204725_11341041.jpg


by yuko8739 | 2015-10-27 09:29 | Trackback | Comments(0)