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ゆうゆうタイム

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上村遼太さんの死

もうかなり時間は経ってしまったが・・・
今も彼の死は こころのなかの深い空洞そのものだ。



川崎の中一殺害事件の報道があってから 犯行の残忍さや
被害者遼太君の苦しみを思うと、日々深い焦燥感で苦しかった。
なんということが起きたのか・・・

はじめは 新聞で太陽のような遼太君の笑顔の写真をみると、
思いがこみ上げて、激しく動揺した。
ため息ばかりで、こころは凍ったようになり、何度も泣いた。

固唾を呑むように捜査を見守っていたが、思ったより
犯人が見つかるのは 遅かった。
その後しばらく経って、3人の容疑者が連行された。

はじめは否定していたが 今では犯行を自白している。
捜査が進み、自白の内容が明らかになるにつれ 私は
さまざまなことに 理不尽を感じ始めた。


遼太君が ほぼ日常的に受けた暴力の痕跡に 母よ、
あなたは 気づかなかったのですか?

離婚し、長男の遼太君をはじめ 5人の子どもを女手一つで
育てる困難は 想像を絶する暮らしだったと思う。
しかし、それでも。
そうだとしても。

母子家庭の生き難さについては 女性の賃金の低さなど
確かに 構造的で社会的な問題だ。
もし時間的にも経済的にも 今よりゆとりのある生活だったら!

遼太くんは疲れた母を思って 暴力の痕跡を隠すのに必死だったろうか。
殺されるかもしれないという恐怖のなかでさえ、母を思って?
それにしても、そうだったとしても 彼の痛みに気づけるのは
母しか いなかったのではないか。

母を責めることだけでは解決しない問題だと 私はわかっている。
母だけに責任があるというつもりも 全くない。
それでも 切なく 悲しく 悔しい気持ちが消えない。

警察の対応は あまりにも不十分だ。
この事件の前に 中学生たちが容疑者Aへの家に押しかけて
警察に通報されたことがあったのに。

そのことを よくある騒ぎだとして ありきたりの対応をした。
より深く真実に迫ることができたら 多分遼太くんは死なずにすんだのに。
 「仲直りしたのでもうだいじょうぶ」と言った亮太くんの言葉を、
本気で 警察は信じたのか。

仲直りではない。
彼は 激しい暴力を受けていた。
そして そのほかの暴力事件でも少年Aの名は上がっていた。
その罪を追及して 少年Aを加害者として扱っていたら、
遼太くんは 死ななかったかもしれない。


学校の対応については 電話が通じないというだけで 
母親や遼太君とも 直接に会ってはいない。
もっと早い段階で 学校に来なくなり始めた頃に、 
彼のことを 心にかけていた先生は?

悪い仲間と一緒にいる、暴力を受けていると、
そんな噂は 一度も聞かなかったのか。


残虐なやり方で殺された13歳の少年は もう戻ってこない。
彼は遠いところで「お母さんだけは責めないで」 
そう言っているかもしれない。
そう思うと 今でも涙が流れる。

彼を救えなかったのは 彼の周りにいた大人の責任。
今の社会、つまり私たちの責任だ。
殺されるかもしれないと思いながら 恐怖に震えていた彼を 
この社会が 不作為のまま放置した。

かわいそうでならない。

痛ましくてならない。
by yuko8739 | 2015-03-14 23:02 | 社会 | Trackback | Comments(0)
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