人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ゆうゆうタイム

yukotime.exblog.jp
ブログトップ

拉致被害者を救いたい

仕事の締め切りや 家族の数日間の検査入院もあり、忙しかったが、
働き、動きながらも、私は祈るような思いで TVから目を離せなかった。

その日は 日本人拉致被害者のふたり、湯川さん、後藤さんの身代金の
要求期限が 切れる日だったから・・・

今までも 多くの外国人が 同じように拉致された。
オレンジ色の服を着せられ ひざまずかせた映像は、
トラウマのように こころのなかで消えない。

しかし今、私が見ている映像は同胞だ、日本人なのだ。
時間は限られている、そのことを思うと 動悸がして苦しくなる。

それなのに なにもできない・・・
日本は 何をしなければよかったのか。
私の国は何をすれば 助けられるのか。

こころは 千々に乱れる。
政府首脳の言説が 彼らを刺激したのか?
アメリカの仲間としての日本に 憎しみを募らせたか?

でも 今そんなことはどうでもいい。
命を助けるためには どうしたらいい?




netの世界では また バカバカしい「自己責任」という大嵐が
吹き荒れているらしい。 

以前2004年に 同じようなことがあった。
その時のことを 私は鮮明に覚えている。

「自己責任」と拉致被害者を激しくバッシングする 日本社会を見かねて 
アメリカの軍側の最高指揮官だったパウエル氏は こういった

「私たちは『あなたはリスクを冒した、あなたのせいだ』とは言えない。
彼らを安全に取り戻すためにできる、あらゆることをする義務がある。
日本の人々は (彼らを)とても誇りに思うべきだ」とさえ言った。

その後も拉致された方とその家族は 激しく耐え難い嫌がらせや暴言を 
数年間にわたって 受け続けた。
それは まさに人権侵害で、明らかに犯罪だ。
生きる権利さえ 徹底的に奪われたのだ。


こういうことが起きるたびに また「自己責任」という、バカバカしい言葉が
飛び交う 不毛の日本。
同じ日本人として 私は心底 恥ずかしくて、かなしい。

自分が決めて危険な地域に渡ったのだから、そのことは本人の自覚だ。
しかし国は 海外の国民の命や安全を 守る義務があるだろう。
被害を受けている人を なぜ同じ日本人が 糾弾できるのか。

後藤さんは 紛争地の子どもを取材している。
だれかが命がけで 知らせてくれなければ・・・
私たちには 子どもたちの苦しみも、混迷した治安や爆撃や
未成年者の誘拐の現実も、その果ての絶望や悲嘆も届かない。

そんなふうに使命を感じながら 危険な国の現状を多くの人々に
発信している彼らを「自分が悪いのだから 仕方がない」
「そんなところへ行くな」などと言える人は 人非人でしかない。

人としての知性も感情も 持ち合わせていないのか。
自己責任とは自分に向かって使う言葉で 他人に向ける刃ではない。
私は 同胞として 彼らの命をなんとしても救いたい。

どうにか 平和憲法と被ばくの国日本を アピールすることで 
シリア難民援助の資金提供をすることで ふたつの命を救うことは
できないのだろうか・・・

悩ましく、悲しく 私は祈り続けている・・・
by yuko8739 | 2015-01-25 18:44 | 社会 | Trackback | Comments(0)