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ゆうゆうタイム

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朝日新聞「池上彰コラム」

今週は 仕事の会議とデッサンの講座、自主上映の映画の会議もあり、
連日忙しかった。

昨夜は大雨で、夜9:30頃に自主上映の映画の会議から帰宅して、新聞を読んだ。
9月4日 朝日新聞朝刊 池上彰の新聞斜め読み 
慰安婦報道検証 「訂正、遅きに失したのでは」

好きなコラムを読んで まったく違和感を 感じなかった私。
池上さんの書いていることは ごく当たり前のことで
とても まっとうな文章だと思った。

そして 池上さんの疑問には 朝日新聞は誠実に答えるべきだとも思った。
そしてこのコラムの最後に、朝日新聞のコメント。
「今回のコラムは当初、朝日新聞社として掲載を見合わせましたが」云々。
大きなショックだった、なぜ???

池上さんは敵意や悪意を持って 書いたわけではない。
言葉を選んで 正直に 誠実に書いたのではないかと思う。
池上さんの疑問には 答えにくい質問であっても 答えるべきだし、 
私もその答えを 知りたいと思う。

「間違いを認めたのに、謝罪の言葉がない。お詫びがあって当然」と
池上さんは書いたが、私もそう感じた。
池上さんのコラムは 今までも けっこう辛口だったが、的を得ていたと思う。

どんな人だって、どんなことにだって 間違いはある。
間違っていたのなら 謝らなくては。
そして もっと早くに間違いを訂正できたのなら そうすべきだった。


それでも そういうものでも どんな批判でも掲載するのが、
朝日新聞の誇りでは ないのか。
ゆとりでは ないのか。
それが 自由ということではないか。

 
そういう懐の広さ、深さを感じるから 朝日新聞が好きなのだ。
このコラムを掲載しないと ひとときでも決めたのはショックだった。

私は不掲載という対応が 恥ずかしかった。
日本を代表する新聞だからこそ、正しいやり方をしてほしかった。

netでは、朝日新聞記者たちのツイートも 多く発見。
そこには驚きと怒りも あった。 

他紙で慰安婦問題の「朝日たたき」も激化、netでの書き込みでも、
日本を貶めていると さんざん書かれている現状もあり、
批判に 過剰反応してしまったのだろうか。


それにしても してしまったことは なかったことにはならない。
間違いは認めて 池上さんに謝り 数日後に掲載が行われたことを、
長年の朝日新聞ファンとしては、よかったと思う。

「私は君の言うことに反対だ。
しかし、あなたがそれを言う権利は、命を賭けて守る」
という、ヴォルテールの言葉がある。

以前に朝日新聞で この言葉を知ったとき 鳥肌が立った。
これが 究極の民主主義、民主主義の本質だと感じた。

朝日新聞には、そんな王道を歩いてほしい。

王道にふさわしい、朝日新聞であってほしい。
by yuko8739 | 2014-09-05 23:30 | 社会 | Trackback | Comments(0)