二日前に母を連れて 母の友人の娘、Yちゃんの合唱コンサートに出かけて、
彼女のソプラノソロを聴き、感動して帰宅したら、玄関前に山菜が!
初物のタケノコも!!!留守の間に 妹が山菜を届けてくれたようだ。
ありがとうと、感謝して 翌朝、我が家の台所で下ごしらえに取りかかった。
妹宅でわいわいと数人の主婦パワー全開で 笑いながら山菜仕事をするのは
お祭りみたいで楽しい。
でも、今日の山菜仕事は 私ひとりで1日がかりの ちょっぴり孤独な作業だ。
みんなとおしゃべりしながら仕事するのは あんなに楽しいのに。
立ちっぱなしで 延々と茹でたり 切ったり 皮をむいたり。
フキとタケノコは茹でて 皮をむき 水に晒す。
タケノコはタケノコご飯用に だし汁で小揚げと煮ておく。
その他にも 味噌バタ炒め用に切って 節を取って冷蔵庫に。
うどは切ってきんぴらにして、茹でて酢味噌に、また生で味噌漬けに。
なかなか 仕事が終わらない。(以下はタケノコの味噌バタ炒め)
初物のワラビは重層を入れて煮て あく抜きのためにそのまま翌日まで煮汁につける。
これは少したたいて粘りを出し 酢醤油で食べると美味。
フキをもう少し足したかったので、暑さが収まる午後3時半過ぎにでかけていった。
車で数分の、牧草地そばの川の脇を探して、道路ぎわに青いフキを見つけて採った。
ダニを最も恐れている私は重装備で 決して笹薮のなかには入らない。
笹藪のなかに入らなくても いいフキがあっという間に採れた。
買い物かごにいっぱい。気温が高いせいか、ブヨが飛んでいた。
帰宅して そのフキをまた茹でて 孫たちが来たので マゴちゃん2号が、
フキの皮むきをすべて 手伝ってくれた、うれし~~~
マゴちゃん1号は 思春期バカでカッコつけてるので手伝わない。
さて、夜になり 疲れてしまって 録画したHNKBS「シャーロック」の特番を見て居眠り。
途中ではっと正気を取り戻し、目覚めてから 身欠きにしんの下ごしらえをして、
フキやタケノコも切り煮物の準備。
もう深夜を過ぎたころ、やっと一番好きな煮物ができあがった。
道産子のソウルフード、フキとタケノコと身欠きにしんの煮物完成!
これを食べるとき・・・
白樺林にホトトギスがなく笹原のなか 這うように進むと腐葉土のいい匂いの土の
なかから にょっきり顔を出すかわいいタケノコや。
川沿いの茂みのなかで、すっくと青く伸びるフキを ナイフで切ると、
しゅわっと切り口から水が流れて、あたりにたちまち広がるフキの香りとか。
そんな風景を すべて身の内に感じるのです。
そして思う、初夏が近づいていることを。
1年で一番わくわくおいしくて 山の神さまに感謝をささげる季節。
この豊かで幸せな恵みを ありがとう・・・
(翌朝、娘から この煮物が食べたいので もらいに行っていい?とメールあり。
道産子DNA&おふくろの味の継承は ここに健在なり!)