2日前に自然の会主催の バスツアーが行われた。
8時に集合し、バスに乗って目指したのは、「ニセコ神仙沼」
集合場所では曇り空で気温も低かったが ニセコに近づくにつれて
幸いにも 青空が広がる快晴となって 心もわくわく。
今年は春が遅かったせいか、所々に残雪が残り、タケノコ採りの車が
あちこちに止まっている。
他の地域ではすでに タケノコ採りの時期は終わったが
ニセコでは今が最盛期なのだろう。
羊蹄山には残雪が細く白い筋状に数本残っているが、気温は下界よりも
ずっと高いようだ。10時頃に神仙沼に着いて 気温の高さに驚いた。
半袖、軽装で歩いている人も多かった。
私たち会の仲間は みないつもの「山歩き」スタイル。
私は 念願の強力なダニ忌避剤を首や足元にスプレーした。
まだ、痒くてたまらないので、どうしてもダニ被害だけは免れたかった。
気温の高さに驚きながら上着を脱いで 木道を歩きはじめる。
下界では終わった春が ここにはあった。
マイズルソウの白い花、新緑の爽やかな緑、ウグイスの鳴き声、
ニセコ山系のなかで もっとも美しいといわれるこの沼は標高765m、
チセヌプリの北側にある高層湿原で、ところどころ池塘が点在している。
ニセコお花畑の一大拠点として6月頃から 多くの観光客で賑わう。
自然保護のために、総延長1388mの木道の遊歩道も整備されている。
この日は木道を歩きながらユズリハ、クロツリバナ、マイズルソウ、
ワタスゲやチングルマ、花が終わったショウジョウバカマや
ムラサキヤシオツツジ、コヨウラクツツジ、ミツガシワなど
多くの野花と会うことができた。
点在する沼は 夢のような美しさ・・・
野鳥の声や新緑の緑、可憐な花たち、残雪の山々を 沼は鏡のように映す。
五感を刺激する自然の美しさ、感動がこみ上げて 胸がいっぱいになる。
この日はツアーの客や家族連れなど 観光客も多かった。
東京からのツアー客も 来ていた。
狭い木道では 道を譲り合いながら 笑顔で挨拶をする。
トンボやチョウなどの活動も盛んで、エゾハルゼミの声も響いていた。
やっと 神仙沼が見えてきた。
ダケカンバとアカエゾマツニに囲まれて、なんとも美しい沼だ。
ミツガシワの花も なんと風雅なものだなあ・・・
見とれてしまう。
沼の看板の前で記念撮影して 帰り道にものすごい一瞬に遭遇した。
トンボが羽化したその瞬間を 目撃したのだ。
なんという幸い・・・みな まだ飛べないトンボを取り囲み 記念撮影。
自然とは なんとおもしろいものを見せてくれるのだろう。
その後、また深呼吸しながら木道を巡り 魂まで緑に染まるような気がした。
その後 バスに乗車して 昼食と入浴タイムのために、日帰り温泉に向かった。
持参の弁当を食べて ゆっくりおしゃべりして おやつを分け合い
あっというまに 楽しいランチ時間は過ぎた。
これもまた楽しい「大人の遠足」・・・
帰りには五色温泉お花畑に寄ったが、私はこのときカメラが行方不明・・・?
残念ながら 写真は撮れなかった。(直後にバスのなかで発見)
(以下 写真はM・Kさん提供)
帰りはニセコ道の駅で 定番のソフトクリームを みんなでベンチに1列になり、おいし~い!
午後3時ともなると 野菜などは すでにほとんどが売り切れていた。
私は ワラビとタケノコをget。
帰りは心地よい疲れで 車中は爆睡・・・
車で帰宅して 泊まりに来ていた孫ちゃんのために、座る暇なく 夕ご飯を準備。
花たちと会えた日は スタッフのみなさんに感謝して 撮った写真を眺めながら
そのひとときを 心に焼きつける。
こんな美しい1日に また、出会えますように。
私はこの星に 人として生まれたことを 感謝します・・・