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ゆうゆうタイム

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自主上映「東京原発」

この映画は、昨年11月に上映を予定したが、あの暴風の大停電により開始15分で、
上映中止になり、今年は再度上映に挑戦したという いきさつがあった。

監督も来場してくださるのに、チケットの売れ行きが伸びなかったら・・・・などと、
いろんな心配もあったが、それでも 思ったよりも多い入場者数だったと思う。
遠くから 駆けつけてくれた方もいた。


2回目の上映を 観客席で私も観た。
以前は試写会で観ているが、二度目でもゲタゲタ笑えて、ぞくっとする・・・
なんて不思議な映画だろう!
上映後の監督トークも いい感じだった。


この映画のきっかけは「ヒーロー映画」を作りたかったから。
自治体のトップが 強靭な意志を持つ 行動の人なら・・・
ということから発想し どうせなら とてつもないことをやらかしたい。
そういうことから、「東京に原発」というアイディアが浮かんだという。

しかし、原発のことは 誰も 何も 知らない。
インパクトのあるテーマであるためには 原発の真実を 中学生にもわかるように 
説明しなければならない。

それで山川監督は 本屋で原発関係の本を買い、そのことを 簡単に
しかし 正しく説明できるまで 読み漁ったらしい。

「あの頃だって 本屋に行けば 映画に出ているようなことは 
調べられたんだよ。でも だれも知ろうとしなかったわけです。
それが 3・11につながったんですよ。
想定外だなんて ふざけるな!と 僕はTVに怒鳴っていました」



映画が上映された日の大手新聞の記事に「MOX燃料仏から搬入」の記事があった。
MOX燃料とは まさにプルトニウムそのもの。
それを MOX燃料と言い換えても、正体は変わらない。

私たちは日々 このようにソフトな言葉に ついだまされがちだ。
プルトニウムを入れた容器(キャスク)を運ぶトラックは 今も日々 首都高を走っている。
まるで「東京原発」のシナリオのようなことが 今まさに起きているのが 現実なのだ。

上映後の舞台に 大きな拍手が沸いた。
会場から出てくる観客は 頬を紅潮させて 「おもしろかった、ありがとう」
「また、この映画を何度でも観たい」「こんな映画をまた作ってください」
「どきどきしました、こんなにおもしろくて ドキッとする映画もないです」
そんなことをいう方が 多かった。


会場を片付けてから 打ち上げ会に向かった。
もう9時半を回っていたが みなお疲れさまとビールで乾杯!
山川監督は この映画の脚本も書いている。
ノベライズ本は もっとおもしろいよと薦めていた。

ここ10年ほど監督はしていないが シナリオは書いているという。
周防監督や高橋伴明監督、崔陽一監督らと組んで 助監督をしたころの
思い出も 尽きないようだった。

「Shall we ダンス?」の裏話などを とても楽しそうに語った。
本当に 映画を愛している人なのだなあ・・・

この社会派エンターティメントの見事な才能を 
また新しい映画で生かせますように!!!

夜9:30から始まった打ち上げ会が終わって帰宅したら もう夜中の12:00!
12時間以上も スタッフはがんばっている・・・
by yuko8739 | 2013-03-24 19:39 | 映画 | Trackback | Comments(0)