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ゆうゆうタイム

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2月のはじまり

寒い、寒いと真冬日続きの嘆きの1月が終わったが、最も寒いのはこの2月。
2月に入ると すぐに節分。
子どもたちが小さい頃は 鬼のお面をつけて 豆まきをするのが楽しかった。

しかし子どもが中学生にもなると、軽蔑したような顔で
「豆まき?するの?」「したくない」しまいに「うざい・・・」とか。
「大声出さないでよ、恥ずかしいから」とか言い始めて このイベントは我が家で 終了。

もっとも10代の子どもは 軽蔑しないものなど 何もないくらいだが。
豆をぶつけ お菓子やピーナツを袋いっぱいに拾って あんなに興奮して 
赤い顔をしていたのに、いつのまにか 子どもは つまらない無表情の10代になる。

過ぎ去った我が家の節分に 懐かしさを覚えながら、今はコンビニが広めた恵方巻き?
(巻き寿司)を食べる日と 私は決めている。
前日にだしを取り、かんぴょうと干しシイタケを戻し、ことこと 甘辛く煮て準備した。

太巻きよりも 息子たちには人気のある 納豆巻きやカニマヨ巻き、
夫の好きな いなり寿司も作り、まるで我が家は 巻き巻き寿司会だ。

独立している長男を呼び 母の手作り巻き寿司を 息子たち2人はうまい、うまいと
喜びながら 家族4人で寿司飯5・5合を平らげた!すごい。
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先日、以前からやりたかった 家の各所の整理整頓をし始めて 止まらなくなり、
次はここ、次は あっちと10時間以上働いてしまった。

結婚して以来の夫の「給与明細」をまとめたり、あちこちと拭き掃除して、
整理して不要品を捨てて 30Lのゴミ袋が3個・・・

自分の寝室の押入れにまで 整理整頓は波及し 数10年間の日記や家計管理関係の
膨大な書類を眺めながら これらの荷物は どうしようかな…
今すぐに処分しなくてもいいが、いつか来るだろう、そうしなければならない日が。

もう 退職したのだから 子どもたち3人を懸命に育て、毎月やりくりの苦労を記した
書類やノートなどは 捨ててもいいのだけれど・・・見てみると なかなか懐かしい。

新婚の頃の日記や献立などもあって読んでみると これが22歳の私なのかと赤面の至り。
極めて恥ずかしく、その幼稚さに身もだえするが 確かに懸命に生きていた・・・

もっと年を経てから 読み返そう、と思ったり。
この世と別れる日が迫ってから 一度目を通し そのあとで 燃やそうか・・・


思い出のものがなくなると 思い出は 完全に自分のなかで消えるのか。
記憶の石に もうすがりつくこともできなくなって 流されるのか。

片付けひとつでも なかなか シニアになるとこのように 意味深い。
こういう身辺整理の時間が 刻々と迫っているような気がする。
どう終わりたいのかと、自分が 問われているようで。



年に数回は 読みたい本をストックして アマゾンのカートに入れておき、
まとまったら発送を頼んでいるが 今日読みたい本が また届いた。

前回は 井上ひさしの「日本語相談」「作文教室」
養老武の「かけがえのないもの」
向田邦子論が秀悦でスリリングだった「名文探偵、向田邦子の謎を解く」などなど。


今回到着したのは
「マルテの手記」アメリカの画家ベン・シャーンの最後の版画集は、この本を元にしたものと聞いて 読みたくなった。(NHK日曜美術館より) この画集もほしい。情緒豊かと評価が高い 大山定一訳を選んだ。

「ヤノマミ」一昨年の秋、NHKの驚愕のドキュメンタリー「ヤノマミ」を観て、魂が震えた。南米の森の奥深く 原始の暮らしを生きる民、ヤノマミ。このドキュメンタリーを
撮影したディレクターが本を書いた。それを知って 必ず読もうと思った。
もう読む前から ドキドキしている。

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「アライバル」この本は 大人向けの大型絵本で 言葉が一切ない本らしい。
どの読書サイトでも評判になっている。本の達人たちがこぞって推奨している。
ものすごく楽しみ!大切に読みたい・・・「本質」を描いた 不思議な本だろう。
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こうして本と映画は 私という人間には不可欠なもの。
願わくば・・・からだが不自由になっても 本と映画は読みたい、観たい。

どう終わりたいかといえば 本と映画を手放さないでいたい。

ベッドで 寝たままであっても こころは自由に飛んでいたい。

人生の最後に それだけは できますように。


こうして文章も 書けますように。
by yuko8739 | 2012-02-05 02:01 | 読書 | Trackback | Comments(0)