青森の木村秋則さんから届いたリンゴは 何人かの興味ある人たちに味見を
してもらった。「皮がおいしい」「香りがある」「野性的な力を感じる」
「固くてジューシー」という声が 多かった。
私は 木村さんの白米も注文して リンゴと一緒に届いたのだが、
買い置きのお米があって、食べたのは先日だった。
無肥料、無農薬の米の印象は あっさりとしていた。
これが稲という植物の 本来の種の味なのだろう。
シンプルで素朴な味だった。
安心して食べられる幸せを しっかりとかみしめた。
今日は、知人から 木村さんの玄米を分けてもらったので、
それを 友人の精米機を借りて 精米した。
昼は台所の片づけでヘトヘトだが、夜、気を取り直して5kgの玄米を4合づつ
精米機にかけた。けっこう大きな音がごおーとなって 4分ほどで精米終了。
次々と4合づつ精米して けっこうな糠が出たので、舐めてみた。
あら甘い!糠って、こんなに甘かったの?
なんだか 食べないのが とても もったいなく思えた。
考えたら これは米の種の栄養そのもの。
捨てられない気分になって 牛乳にでも入れて飲もうか。
魚のぬか漬けにしようか。
たくわんに足そうか・・・
工夫して この糠も すべて使い切ろうと決めた。
あの木村秋則さんが 世界でも珍しい「無農薬・無肥料」という栽培方法で育てた
貴重な玄米だもの。
今度注文するときは 玄米にしよう。
この甘い糠を 食べるためにも。
そのくらい、甘い。
最後に 玄米を7分づきにしてみた。
きっと甘~いご飯が 食べられそう。
小豆も煮たし、イカの粕漬けも、紅鮭の粕漬けも いい具合に味がしみてきた。
お節のお料理で 事前に作れるものを こうやって次々に作っておく。
これから包丁を研いで 切れ味のいい包丁で 明日は大根なますを作る。
先日思いがけなくいただいた 瑞々しく青々としたセロリの塩漬けは、
塩抜きして粕漬けにするつもりだったが、お正月用に 甘酢漬けにもしてみようかな。
準備万端で いいお正月を迎えたい。
これからは 伊達巻3本、黒豆など2種の煮豆、定番のうま煮や紅茶豚、
スモークサーモンなどのオードブル、寄せ鍋の用意など、大晦日の準備は 佳境に入る。
1年で一番家族の絆を感じるとき。
普段はあまり来ない母が 新年会にはケアハウスからやってくる。
妹家族と弟家族が集い 手作りお節と餅つきで 新年を祝う。
いとこ同士も仲良く盛り上がり お正月ならではの楽しさだ。
3・11のあと、始めて迎えるお正月
今だからこそ あたりまえの日常こそが
ひとつの奇跡なのだと 深く胸に迫る思い・・・