人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ゆうゆうタイム

yukotime.exblog.jp
ブログトップ

被災者と原発事故の恐怖

生き延びたことは奇跡だとしても 人は生き続けなければならない。
助けられ 着の身着のままで 大勢のなかのひとりとして、
何もかも不自由な日々が 終わらずに延々と続いている・・・

食べ物が 届かない。
灯油がなくて 寒い。
ガソリンも ない。
道路も遮断されている。

逃げることも できない。


原発は一層の緊迫感を増している。
TVの画像を見ると 恐怖に支配されて 動悸が激しくなり 気分が悪くなる。

できるなら もう見たくはない。
しかし、見ずにいられない・・・気になって・
 

そして 避難所では 命の危機が迫っている。
せっかく助かった命が 失われている。
インフルエンザが流行り始めた。
一刻も早く 他の安全な地域の公営住宅などへ 被災者の移転を進めなくては。
船で、飛行機で、あらゆる手段を駆使して安全な場所に「命」を運ばなくては。

避難所のあまりの窮状を見たり、読んだりすると、今の自分の生活の普通さが
申しわけなくて 泣きたい気持ちになる。




そして放射能爆発と拡散の恐怖は からだとこころのすべてを 今支配している。
人が制御できない物質を使って発電していたが 天災か人災か、 
このような危険を 生じさせた。

私たちが環境に多大なる負担を強いて 無自覚なまま電気に依存した生活や、
浪費する暮らしを続けてきたために 原発はこの狭い地震国に54か所も作られ、
いまだに数期が建設中だ。

日本は有数の原発国だが、世界では 原発をあまり使わない国も多い。
~世界の原子力発電所設備容量
(2008年1月現在 日本原子力産業協会他)より~
運転中 アメリカ104基、フランス54基、日本55基、ロシア27基、
ドイツ5基、フィンランド4基、オランダは1基など。



なぜ、この地震国で 原発がこれほど作られてきたのだろう。
それは国策だとしか思えない。

国を挙げてクリーンな原発とキャンペーンを繰り返し、
電力会社はオール電化の便利を うたった。
しかし 電気が停電にならない保証はない。

そうなると家はすべての機能を失い、超便利な家は超不便な 住めない家になるのに。

信じられないくらい多額の地域振興政策「電源立地交付金」によって 
地方は豊かな夢を見る・・・それは しかし 原発事故のこういう恐怖と引き換えなのだ。

原発は役目を終えてからも 廃炉にするための膨大な作業に 
莫大なエネルギーを必要とするらしい。
そういう意味では クリーンではない。

後始末ということが 不可能とさえ言える物質なのだ。
つまり コントロール不能な発電方式だ。


今後、日本や世界で 原発推進に大きなブレーキがかかることが、
私はこの地震の起きた 大きな意味のひとつかもしれないと 感じている。




人が 人の科学の知恵や技術、勇気と不屈の精神のすべてをもってしても
災害で暴走する悪魔のような原発を 制御できないなら。


もう やめるしかない。
by yuko8739 | 2011-03-22 00:05 | Trackback | Comments(0)