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里山の人

11月13日、多忙なスケジュールを どうにか必死で調整して 
宿泊研修のために、高速に飛び乗り、白老町に向かった。

大西林業の店・ならの木家に集合し メンバー3人で
白老町の林を見学。
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遠くに海が見える小高い丘のうえ、牧場の牛の声が聞こえる。
木々はもうすでに落葉し、来年の芽吹きの準備をしている。
小春日和で 気持ちがよかった。

山を1時間ほど見学しながら歩き、町に戻って 夕食の食材と
アルコール類を3人で調達。

お昼には大西さんが予約してくれた、地域の中高年女性たちで
経営している食事の店「グランマ」に行く。

かぼちゃスープは100円で、お代わり自由だし、山菜などを使った
炊き込みご飯と小鉢もいろいろついていて お袋の味はおいしかった。
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それから車に同乗させてもらって 目的地の「厚真・本田農場」に出発。
途中から 今日のこの研修のコーディネーター?Mさんと合流して、ドライブは続く。

久しぶりに 息子のような年齢の若い大西さんとおしゃべりしながら、
11月の北海道の風景を眺めて 非日常を実感していた。




2時間ほどドライブして 厚真町の本田農場に到着。
オーナー・本田弘さんとお会いした。
沼のほとりに 何棟も木造のロッジが建っていて その広いロッジのなかで、
本田さんの お話を4人で聞いた。c0204725_13431742.jpg

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ロッジのなかは 薪ストーブが燃えていて 驚くほどの温かさ。
本がお好きなようで 本がいっぱい並んでいる。  
所有する里山から切り出した木で作った 厚みのあるテーブルがすばらしい。
そのテーブルで 本田さんが淹れてくれたコーヒーをいただく、おいしい・・・

その後、本田さんの40haの山林を 案内してもらった。
ほれぼれとするほど 美しい里山だった・・・
本田さんは この里山の整備を 50年以上続けている。
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「どんな山でも、人の手が必要です。
大きい木を健やかに育てたかったら 10メートルは間隔をおきなさい。
小さい不必要な木々は ちゃんと間伐します。

しかし、決してムダにはしませんよ。
薪にしたり 炭焼き小屋で炭にしたり 子ども達が遊びに来ると
工作の材料にもなる」
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3haの沼には ジュンサイが育ち 生きものたちがいっぱいで まさにビオトープ!!!
本田さんは 里山から伐採した木を この沼につけておく。
そうすれば 害虫から木を守れる。
木は腐らないのだと聞いて 驚いた。
数年間沼の水につけておいた木を製材して 販売もする。
2年間沼につけておいたカラマツは ため息が出るほど美しいその色に感動!
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本田さんの農場の主要生産物は米だ。
農薬を1回だけ使用する 低農薬米は、おぼろづき、ふっくりんこ、
もち米など 配達もしている。

そのほかに野菜や里山木炭、山のホダ木で「自家用きのこ」の
原木栽培もしている。

山林作業の体験も可能で、四季折々に 里山の散策やバーベキューやキャンプも楽しめる。

「いつも満月の夜には 『満月の会』を開いているんですよ。
沼に満月が映って それはきれいなんです・・・
今度、是非来てください。楽しいですよ。

六角ハウスにも泊まれますが、今年は宿泊施設を建てようと計画してます。
来年の春頃までに 完成したいですね」

里山を知りつくし、そこの木々の1本、1本に 限りない愛情を寄せ、
この里山と沼の自然を 多くの人に解放している本田さんの思いが、
伝わってくる気がした・・・

人間は 自然と離れては 生きられない。
それほど自然は不可欠なもの。

人間の暮らしに必要な充分な恵みと 日々生きていくための糧となるような、
深い命の悦びを 我ら人間に与えてくれる、その存在のすべてで。

本田さんは にこやかに言う。
「私はね、死んだら この里山のこの辺に 骨を埋めて欲しいと
言ってあるんですよ。

木に囲まれて ここからは沼も見えて 花もいっぱい咲く。鳥も来て歌う。
そしてなにより ここからは 毎日すばらしい夕陽が見える。
きっと 最高でしょう」

「私もここに散骨してほしいです!」と思わず言ってしまった私・・・


その後、米の貯蔵庫や精米機など 大型の設備を置く施設を見学。
頑丈に鉄筋で作られた巨大な建物は 本田さんの 未来への贈りものかもしれない。
100年は持つでしょうと、彼は言った。

再び沼のそばのロッジに戻り、屋外の六角ハウスやバイオトイレなどを観て回った。
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薪ストーブの香りが心地よい夕暮れに 二度目のお茶をいただいた。

外の食事用のロッジの前には 懐かしいようなもち米の蒸し器とウスが置いてある。
「よくここで ウスと杵を使って 餅つきをするんですよ。
子供たちも大人も大喜びです。どうそ今度は餅つきをしに来てください」

濃い藍色の夕闇が立ちこめて 早くも三日月が沼の上の夜空に浮かんでいた。
・・・帰りたくない・・・
私には そういう場所だった・・・

また春に 来よう。
満月を見て 語り 野山の花々を愛でるために。

本田さん、ありがとうございました・・・
案内してくれた Mさん、ここに来られて すごくよかったです・・・

感動の本田農場に別れを告げて 宿泊の場所に急いだ。

     
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by yuko8739 | 2010-11-17 12:45 | 自然・季節 | Trackback | Comments(0)