連休の最終日、マゴちゃんに誘われて 水族館のクローズイベントに お弁当を持参して参加した。
前日に 認知症のおばを美容室に連れて行き、パーマをかけるのに付き添った。
水族館に誘うと おばは喜んだので 当日は おばのリクエストの紅鮭のお握りを作り、
おでんや漬物、果物や敷物も用意して 出かけた。
快晴の天気で おばは終日 機嫌よくニコニコしていた。
子ども好きなおばは 子どもがいっぱいいる水族館がよほど うれしかったようだ。
おばの日常では 子どもを見るということが ほとんどない。
おじとふたりで 家のなかにいるか デイサービスで 自分と同じような年齢の方々と過ごすだけだから。
おばの目に光あふれて きらきらと輝くと とても幸せな気分になる・・・
それでも、何度も 繰りかえし 同じことをたずねられることに かなり閉口する自分もいた。
今、言ったのに・・・また?と感じてしまう自分。
そんな 自分を恥じながら こういうことが 終わりなく続くのかと
介護するおじの 日々の苦痛と困難を思っていた・・・
昼になり 娘一家とおばと 持参のランチタイムは 楽しくておいしかった。
おばは 「このおにぎりおいしい!お米もおいしいし、水加減もいいね~」と喜んで食べた。
普段は 食の細いおばが 大きめのお握りを きれいにすべて食べてくれた。
にょろにょろ動き回るタコを ぶつ切りにして 炭火であぶった「タコの炭焼き」や
「つぶやき」が この水族館の名物で いい匂いがあたりに漂う。
おばと食べたタコやツブは 最高の味だった~
昼過ぎに 鮭のつかみ取りがあると聞いて 参加するつもりで 楽しみにしていたが
時化(しけ)のため 鮭は紐を引いての 抽選となった。
あふれかえる人の波で 棒引きもよく見えない。NHKのカメラマンが 必死で撮影している。
水族館にこんなに人が多いのは オープンとクローズの時くらいか。
マゴちゃんが 水族館にはまって 連日通っているので 受付や乗り物係りの
女性たちに「颯太クンのおばあちゃん?」と なぜか声をかけられる。
私は 有名人のばぁばなのだ!
颯太は この水族館では かなりの「有名人」だ。
トドのマリンにも 好かれて?いるし、ペンギンやアシカの名前や体重もすべて 把握。
彼の小さな頭のなかには 水族館のアナウンスが 正確なニュアンスで
すべてインプットされているほど。
水族館を出て 向かいの道の駅「み●●」に おばとチビちゃんとソフトクリームを食べに行った。
ここのアイスクリームは 私的には NO1かも・・・
以前に 道内をガイドするバスガイドさんが 北海道のなかでも 3番目以内のおいしさと
褒めていたのが ここのソフトクリーム。
4人で仲よく食べてから おばが会いたいというので ケアハウスの母を訪ねることにした。
秋空のもと おばと水族館で過ごせて 楽しい1日だった・・・
願わくば・・・おばの心のどこかに この日のこの楽しさが、この青空が、
かすかにでも 留まっていますように・・・