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ゆうゆうタイム

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ドラマ「Mother」の感動

北海道からスタートした ドラマ「Mother」は 先日で第3話となった。
初回は拡大版で1時間半、町の景観がすばらしいスケール感となって
迫ってきた。

児童虐待という からだの奥がキーンと緊張するテーマに 寄り添って、
この町の美しさと哀しさが 幕開けに ふさわしかった・・・
出会うべくして 出会ってしまった 「母と子」
そのふたりの新たな旅立ちまでを 丁寧に 圧倒的な感動で 描いた。

第2話では ヒロインの施設の時代が語られた。
場所は南下して 北海道の雪景色から 菜の花畑へと 気候も変化した。
施設の母、認知症のももこさんを通して ヒロインの幼い頃が 語られる。

そして第3話 東京が舞台となった。
ヒロインの実母 田中裕子が 大きくこの母子に係わる。
もしかしたら 田中裕子という人は 今の日本で最もすばらしい女優ではないか。
そう感じる 圧倒的な演技の巧さ。

子どもと遊ぶときの 天真爛漫、娘を見つめるときの ふと陰る眼。
伏せてしまう視線。
「うっかりさん」という呼び名も ぴったりと愛らしく・・・

母に捨てられた娘の悲哀と孤独・・・思い出を語る松雪泰子の演技が光る。
「自分の誕生日もわからないっていうのは なんていうか 
なんか 生きている気がしないっていうか・・・」

「母の顔も背格好も忘れたけど あのときの母の手の感触だけは どうしてか
今も覚えてて 町ですれ違う人たちの手を見ると 想像・・・ 
想像 してしまうんです。

この人なんじゃないか さっきの人なんじゃないか 顔はわからないけれど、
ひとり またひとり 何十人 何百人 何千人 何万人と 誰かの手を握るうちにいつか、
いつか 母の手に出会えるんじゃないかって。

この手が母の手なんだって 気づくんじゃないかって。
そんな そんな バカな想像して・・・」

「無償の愛って どう思います?
よく言うじゃないですか、親は子に無償の愛を捧げるって。
あれ私 逆だと思うんです。

小さな子どもが 親に向ける愛が 無償の愛だと思います。
子どもは何があっても 例え殺されそうになっても 捨てられても
親のことを愛している。何があっても。

だから親も 絶対に子どもを放しちゃいけないはずなんです。
それを裏切った人には 会いたいと思いません」

ヒロイン松雪泰子が 母に捨てられたときのことを 話すシーンの
この脚本の なんというすばらしさ・・・

田中裕子の 呼吸ひとつ、ごくりという喉の動きひとつで 感情や動揺が
胸の動悸の激しさが 内なる母の激情が 私には伝わってくる・・・

階下に下りて 獣のような嗚咽を 蛇口の水音で消すシーンのすごさ。
私は 泣いた。
見返して また何度も 泣いた。

高畑淳子も巧い。 
短いシーンながら 育ての母と生みの母 このふたりがからむシーンも とてもよかった。
それに続く 母子の秘密を知る 田中の激しい動転のシーンも。


脚本、監督はじめ 出演者、スタッフの皆さま、
命がけの作品を こころから ありがとう・・・

「Mother」 毎週水曜 夜10時 このドラマを観ることのできる至福・・・


 
by yuko8739 | 2010-04-29 22:18 | | Trackback | Comments(0)
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