ゆうゆうタイム

2018年梅仕事終了

6月下旬に いつもの有機無農薬の梅が入荷した。
梅を3kg購入して 自宅で袋を開けた瞬間にすばらしい香りを放つ。
毎年感動するのは この梅の香り。

他のどんな梅を買っても こんなにすばらしい香りはしない。
見かけは多少悪くても この香りには陶酔してしまう。
部屋中に梅が香る・・・
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2日ほど追熟してから さっと洗ってじくを取り除いて
丁寧に拭いて乾かす。
焼酎と塩をふりかけて 樽に塩漬けにする。
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ときどき水が上がっているかどうかを 確かめるのに 
樽の蓋をあけるが、ビニール袋に入っているのに
そのたびにまたこの芳香!

今年の梅は2日目には 水が上がった。
そのまま廊下に置いた。
毎日気温が低い日が続き、カビが浮く心配はいらないようだ。

樽を涼しい車庫に置いて数日間、雨ばかり続いていたが、
やっとこの1日だけ晴れるという日に梅を干した。
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まぶしいお陽さまに照らされて 梅が生き生きと輝くよう。
しだいにいい色になり ひと粒づつひっくり返す。
ついでに梅酢も日に当てて日光消毒。
このときの梅の柔らかな色も感触も すてき。
触った私の手まで いい匂いがする。
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でも天気は続かなかった・・・
ざるの上に乗せたまま 家のなかの窓際に置いたが。
いつ晴れるのかな?
気をもんでいたら 昨日雲の合間からなんと日が照ってきた。
あわてて外に梅を出して 陽に当てる。

幸せそうに お日さまに守られて梅はまどろむ。
そしてついに昨日夕方、私の梅干しが完成した。
庭の花たちと記念撮影。
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ここで一句 
~香りつつまどろむ梅はビンの中~ 

今年も 私の梅仕事はどうやら無事に終った。
梅仕事は天候をみて その扱いにも気配りがいる。
子育てと同じように 丁寧に優しく見守ること。

気を抜かず、大事にそのときどきに最も適した作業をする。
梅干しが完成するまでは緊張する。
だからこれは大切な「仕事」なのだろう。
できれば毎年善い「梅仕事」をしたいものだ。

1年後にこの梅を味わうとき この陽射しやふっくらと香る梅を
私は思い出すだろう。
それはかけがえのない善い時間だったと・・・ 

いよいよ子ども食堂オープン!

数年前から願っていた・・・「私の町に子ども食堂を!」
同じ思いを抱くたくさんの大人達が協力して その夢が実現した。
昨日、わが町の子ども食堂が いよいよオープンの日を迎えた。

前日に担当の仲間と共に買い出しをして、ふらふらしながら
重いお米5kgや鶏もも肉4kgなどを調理室に運び、
時間をかけて作成したレシピと作業書?を確認し、
使用前の食器なども 洗っておいた。

帰宅してからも、興奮しているせいか?寝つきが悪かった。
翌朝9時までに集合したが、この日初参加のボランティアの方々もいて、
名前もわからず 分業が多少混とんとして 勝手のわからない調理室で
道具を探したり あたふたした。

無駄な動きも多かった気がする。
でも初回なので それはしょうがない。
次回からの反省に生かそうと思う。

初回メニューは子どもが大好きな「鶏のから揚げ」、
わが家のメニュー「もやしサラダ」
これは野菜高騰に対抗して、私の考えた安価でおいしく簡単なサラダ。

もやしと豆苗、人参の千切りをさっとゆでて、中華顆粒だしと
ごま油と塩で味付け、クラゲやワカメ、カニカマ、ゆで鶏など
何でもあるもの、好きなものを混ぜる。

この日はカニカマを入れ、トマトを添えた。
味噌汁は豆腐とわかめ。
調理が進み、この日のために準備したトレーを並べ、
次々とできあがった料理を盛り付けるc0204725_1216482.jpg

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食欲をそそる大きなから揚げ、もやしサラダも彩りがきれい。
11:30のオープン前に すでに数人の方が入口に並んでいた。

そしてついに 子ども食堂オープン!!!
待っていたお年寄りも子どもたちも うれしそうな笑顔で続々とテーブルに。
おいしそうな特大から揚げ4個のランチ、味噌汁も漬物も堂々と並ぶ。
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地域の人たちが 見知らぬ同士でも こうして和気あいあいと
同じテーブルに座り、同じランチを食べる。
これが私の願っていたこと。
うれしい思いが しみじみとこみあげた・・・
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冬からの長い道のりを 思った。
会場を決め、行政の賛助金申請、献立作り、衛生管理の学習など
ときどきの会議が 頭をよぎった。

会場には報道人の取材や市長の訪問もあった。
ランチのあとではボランティアの小学校教師や大人が見守るなか、
遊びの部屋で 子どもたちがかけまわる元気な声が響いていた。
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よかった・・・
こういう場所ができて 本当によかった。
6時間立ち続け、歩きまわり 調理し続け、すべてが終わって反省会と
掃除を終えて帰宅して爆睡・・・

ども食堂のスタッフ全員の働きと努力に 深く感謝したい。
ありがとう皆さん、そしてまた次の子ども食堂で会いましょう。

どんな小さなことでも ひとの手が関わらなければ 
こういうことは実現不可能。
ましてや、30人分の調理も受け付けも、遊びボランティアも
すべて自分以外の「誰かのために尽くす」という
意識がなければ 到底かなわないこと。

8月の子ども食堂は暑い夏に 夏カレー!
野菜いっぱいのとびきり旨い 夏カレーを提供しよう。

ひとつひとつの課題をクリアしながら、メンバーが仲良く協力して
増々すてきな子ども食堂として 進化していけたらいいなあ。

湯浅誠さん、昨年8月にあなたの講演を聞いてから
1年経たないうちに 私の町に念願の子ども食堂(地域食堂)が 
オープンしましたよ! 

映画「光をくれた人」

原題は「海を照らす光」2016年製作 アメリカ映画
WOWOWで先日放映していたこの映画を 昨夜みて、
魂が激しく揺れて、夫婦の愛に感動した。

原題は、M・L・ステッドマンの小説「海を照らす光」
この本は世界42カ国で翻訳され、230万部超のベストセラーを記録した小説。

第1次世界大戦後のオーストラリア。
孤島ヤヌス・ロックに灯台守として赴任した帰還兵トムは、
戦争に傷つき口数も少なく孤独だった。
そんなトムだが、町で明るく美しい女性イザベルと出会い、
はじめて人を愛することを知る。
互いの存在が、自分の人生に一筋の光を与えてくれることにふたりは気づく。

トムとイザベルは結婚し、灯台守の夫婦として島で幸せな日々を送りはじめる。
やがてイザベルはトムの子を身ごもるが、立て続けに流産と死産に
見舞われてしまう。不幸に傷ついて、感情もすれちがう夫と妻・・・
そんな矢先、男性の死体と生後間もない赤ん坊を乗せたボートが島に流れ着く。

赤ん坊に心を奪われたイザベルは 本土に報告しようとするトムに
すがりつき、赤ん坊にルーシーと名付けて我が子として育てはじめるが……。
トム役を「それでも夜は明ける」のマイケル・ファスベンダー、
イザベル役を「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダーがそれぞれ演じる。
監督は名作「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス監督。

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2人が暮らす孤島の美しい情景が圧巻!!!
大海原に沈む夕日、大波が揺れ雨で視界もなくなる暴風の海。
自然の様々な美しさとエネルギーに抱かれて 夫婦の愛は育まれる。
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そして彼らの出会いから孤島での幸福な時間が生き生きと描かれ、
その後の悲劇は 衝撃的だった。
孤島で繰り返される流産に泣くイザベル、赤ん坊はもう手の届かない
ところに消えてしまった、その希望のなさ、深いかなしさ。

そんなときに奇跡のように 赤ん坊を乗せた船が島に。
若い男性はすでに死亡し、赤ん坊だけが残されていた。
イザベルは自分の子として 育てようとする。
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それが間違いで罪だと分かっていたトムだが、目の前のイザベルの
歓びを目にして彼女の幸せのために 夫婦の子として育てることに。

4年後、トムは町で墓前に泣く1人の女性を見かけ、あの船の赤ん坊の
母親が彼女だと知ってしまう・・・・
トムの心に深い葛藤、罪の意識、しかしイザベルにとってその子はすべて。
失うことなど 考えようもなく。
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・・・もし、私がイザベルだったら。
トムだったら。
そして本当の母親だったら・・・

その後、そのことはトムの苦悩の決断により 事件は明らかになり、
子どもを手放すことになったイザベルは その悲しみゆえに気も狂わんばかり。
トムを憎み一生許さないと誓う。
そしてボートの男性はトムが殺したと証言する。
トムは妻への深い愛から 事実とは違う殺人の罪を無言で引き受け刑務所へ。

どの立場に立っても、それぞれが深い悲しみを持つ。
実の母ハナはなつかない我が子に悩み、ドイツ人の夫の言葉を思い出す・・・
「人を憎むのは ずっとそのことを考え続けなくてはならない。
でも、許すのは一回だけだ・・・」

ドイツ人という理由だけで 町中の人から憎まれていた夫は
ハナにそう言って笑顔だった。

罪と許し。
この思いテーマを夫婦、ハナそれぞれが背負いながら 
どんな道を歩くのだろう・・・

その後の人生の終わりには、罪からの解放と救いがあって深い感慨に涙・・・
名優M・ファスベンダーとアカデミー助演賞のA・ビカンダーは適役で
すばらしかった。(この共演がきっかけで 2人は昨年秋に結婚!)


人生に深いかなしみとドラマは 誰にでもあるだろう。
ただ、自分らしくかなしみを引き受け、なにかを赦し、
なにかに赦され その後の人生を 生きなくてはならない。

感情が激しく動かされ、涙もこみ上げた。
壮大な自然に抱かれ、癒された。
母と子の絆を通して 夫婦、親子の「人間の営み」に 深く共感.
魂が深く動いた美しい映画だった。

青空女子会

半月以上も雨の日が続いたうえ、たった1日晴れた日に
友だち4人と久しぶり・・・もしかしたら数か月?ぶりで、
新鮮野菜の農園各所巡りとランチに出かけた。

まず、車中で近況を話し合い、聴き合いながら、目指したのはS農園。
以前に全国放送された、「人生の楽園」という番組で この農園の
女性オーナーが出演。

もともとフルーツトマトで知られた店らしいが、私は知らなかった。
父親の果樹園のさくらんぼを使ったジェラートや
蕎麦打ちの様子も放映されていた。
番組ではなんでもやってしまう その女性のパワーに圧倒された。
雄大な自然のなかで 笑顔がまぶしかった。

この日までは半月くらい続いた長雨で 気温も上がらず湿度ばかりが
増して、すっかりジメジメジトジトの気候にうんざりしていたが。
その日山々は美しい緑にあふれ、畑はやっと現れた陽の光に喜び、
我ら4人も、初夏のいい香りの風を胸いっぱいに吸いこむ。

その店をめざして 快晴の青空のなか 親しい友と笑顔で
ドライブするのはとても心地よくて幸せだった。

店に着いて、すぐにトマトを選ぶ。
フルーツトマトは高額だが、小型で傷ありのものなら1kgで380円!
味見をしたら甘くて酸味もあって おいしかった~
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ピーマンやきゅうり、ナスなども買い、外のジェラードコーナーで
さくらんぼのジェラードはまだ作っていないので、蕎麦ミルクという
ジェラードアイス1個を4人で食べた。
蕎麦の香りがこうばしく ミルクとマッチしておいしかった~

見渡すとどこまでも広がる青空が またうれしくなってつい笑顔になる。
また明日からは雨なのだ・・・この日だけの青空!
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そこからすぐそばに行きつけの花苗の販売農家があるので寄ってみた。
春を過ぎていて もうほとんどの花は終わっていたが、
小さめのホスタがかわいかったので2種類買った。
そこから果樹園通りに行き、お目当ての果樹園はまだ閉園だったが、
開いている店で サクランボを買う。

ランチは、中華の店と決めていた。
その前に 私のお気に入りのパン屋さんに行き、
バケットと絶品の食パンを買う。

中華ランチは 定食のエビと野菜炒め定食にした。
あっさり中華なので若い頃は物足りなかったが、今はおいしい。
ぶりっとしたエビや炒めたトマトがおいしかった。
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帰りに、Hさん?カフェ(家)に寄り おいしい珈琲と小樽ルタオのチョコ、
甘くて絶品のパイナップル(私の好物)やアップルパイまで
用意してくれて、女子会は楽しく会話も弾んだ。
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裏の畑で大根や青紫蘇、春菊、エンドウ豆などを採らせてもらい、
お土産付きで 帰宅。

すばらしい青空と甘いトマト、おいしい中華ランチと
花ミズキが満開の贅沢なHさんcafe・・・善き1日に 感謝。

初夏の読書いろいろ

G・オーウエルの「一九八四年」を読み終えた後で
しばらく放心しながら、何度も読み返し、読み直していた私。
なかなかこの本から 離れられなかった・・・

その後、同じ番組で紹介されていた山本七平著「空気の研究」を
読みはじめたが、シニカルな文章がどうも不得意。
またの機会に読み直すことにした。

次に読みはじめたのが、春の憲法講演会で講演を聞いた、
東京新聞の新聞記者、望月衣塑子(いそこ)さんの本。
望月さんの話は、国家権力に果敢に立ち向かう彼女の
勇気と無鉄砲を感じた。講演を聞き終わったころには
力の限り私は彼女に エールを送りたくなった。

その彼女が書いた本を 講演会場で買った。
題名は「新聞記者」
その本で、彼女は自分の成長や家族のことも丁寧に綴っている。

小さなころは母親の影響で演劇の楽しさに魅せられ、
一時は舞台女優に憧れた。
大きな声、人に見られていても物怖じしない度胸、
そして感情移入しやすい性格。
演劇を通して身についたものは、今でも衣塑子さんを支えてくれる。

しかし中二のときに、母親から薦められたフォトジャーナリストの
吉田ルイ子さんの著書「南ア・アパルトヘイト共和国」に出会い、
衝撃を受けたという。

世界を歩き、社会の矛盾、困っている人たちの生の姿を
伝えられるような仕事、生き方ができたらと思うようになった。
そして、大学受験の頃は「ジャーナリストになりたい」という思いを抱く。

その後、苦手だった英語を猛勉強して メルボルン大学に留学。
その後、多くの就職試験に挑戦し、中日東京新聞に入社。
千葉支局担当の事件取材の記者となり、奮闘する。

新聞記者としての成長やスクープした事件、先輩などのエピソードも綴る。
そして2004年「日歯連のヤミ献金疑惑」の一連の事実をスクープ。
自民党と医療界の利権構造を暴く。

その後は東京地検、高裁での裁判を担当し、17年4月以降は森友学園、
加計学園問題の取材チームの一員となり、取材をしながら、
(ネトウヨに激しく罵倒されながらも) 菅官房長官にひるむことなく
質問を繰り返している。

メディア界全体の委縮を感じながらも、権力が隠したがることを 
常に探り、それらを国民の前に明らかにすること。
そのことだけを、新聞記者として望月さんは目指している。

そして、最後のページには 講演会でも資料に記してあって 
私は胸を打たれたが、衣塑子さんが大切にしている、
ガンジーの言葉が掲げられていて、私の胸は、また感動で熱くなった。

ガンジーの言葉
「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、
 それでもしなくてはならない。
 そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、
 世界によって、自分が変えられないようにするためである」


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今後読む予定の本は「子どもの脳を傷つける親たち」
これは、朝日新聞で紹介された友田明美さんの著書。
友田さんは日本の脳科学者、福井大学教授、ハーバード大学との
児童虐待が脳を委縮させる共同研究で有名。

「一九八四年」を書いたG・オーウェルの著作「動物農場」と
「オーウェル評論集」も待機。
また、これも「一九八四年」への一種のオマージュと
いわれている村上春樹の「1Q84年」6冊を、中古本で購入。

なによりも私は物語=小説が好きだから 長い(本の)旅は気にならない。
昨年ハルキストになりかけた私だが、少し距離を置くことも覚えた。

さて、「1Q84年」・・・天吾と青豆は孤独な10歳の少年少女として、
誰もいない放課後の小学校の教室で黙って手を握り、 
目を見つめ合うが、そのまま別れ別れになる。
といういわゆる「Boy Meets Girl」の物語。
オウム事件や阪神大震災、911、地下鉄サリン事件などが執筆の背景とか。

村上春樹はこう語っている。
物語というのは、そういう『精神的な囲い込み』に対抗するものでなくてはいけない。
目に見えることじゃないから難しいけど、いい物語は人の心を深く広くする。
深く広い心というのは狭いところには入りたがらないものなんです
 」
深く強くその言葉に共感する、読むのがたのしみだ。

この大物?を横目で見ながら、まずはオーウェル評論集に
手を伸ばしてしまった私。