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ゆうゆうタイム

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2024-03-18超多忙な1週間

国保検診と内科定期健診、そして

心臓血管外科の術後の検診が3日間続いた。

週末は名画上映会で辺見庸原作の映画、

「月」を鑑賞した。

翌日曜は地域食堂の調理ボランティアで

9時から午後2時まで。


毎日のように出かけていると昔を思い出す。

仕事をしながらふるさと映画応援団炊き出し

ボランティア、自然観察会、自主上映の会議など

フルに動き回っていた頃はこんなふう。

家事育児も多忙だった。

毎日寝不足で、ついにはストレスのせいか、

右耳が難聴になり未だに完全には回復しない。


70歳を過ぎた今、ハードな1週間だった。

多忙な日々がやっと終わったので週明けには、

甘夏ジャムを仕込む予定。

昨年はじめて手作りした「甘夏ジャム」の

おいしさが忘れられない。


もう甘夏3㎏を買って保存中。

あのほろ苦さが何ともいえず最高だった。

それでも大量には食べないように用心する。

自制しながらヨーグルトのトッピングや

バタートーストに乗せて食べよう。


なんでも手作りするとおいしいのは不思議。

どんなに高価なジャムよりも自分の手で作った

ジャムがおいしい。

味噌も自分で仕込んだ「手前味噌」と

売っている味噌とは断然香りと味が違う。

お菓子も手作りにかなうものはない。

フロランタンやあんドーナツも

店のものよりずっとおいしい。


作ろうと思えばなんでも自分で

作れるのがうれしい。

あまりにも褒められるので、ついついおすそ分けに

夢中になってしまう。





# by yuko8739 | 2024-03-18 13:17 | からだ | Trackback | Comments(0)

2024-03-10映画「ガザ 素顔の日常」/ 時代遅れ

自主上映の仲間からDVDを貸してもらって

ドキュメンタリーをみた。

2019年製作「ガザ 素顔の日常」

監督:ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル

アイルランド・カナダ・ドイツ/92

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イスラエルからの砲弾が飛び交い、封鎖地帯では

投石する若者が銃撃されイスラエルの監視で

海岸から3km以上の海で漁ができず、

漁師はすぐに拿捕される。

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電気は1日4時間しか配電されず、

漁師になる夢を持つ少年は塩をなめて空腹を満たす。

理由もなくこのような迫害暴力殺傷を受けて

いいのか?


このようなことを世界は許し続けるのか?

この殺戮と破壊をやめさせることができない

世界とは何なのか?

さまざまな感情が押し寄せる。


海と少年たちの美しい映像に感動しながら、

一瞬あとのことは生死さえもどうなるか

わからないと淡々と語る言葉に絶句。

2019年の映画に出ている人々は、

今でも怪我なく生きているのだろうか・・・

ふとそう思って愕然となる。


何十年もこういう場所で 人は生きられるのか。

大量虐殺され、追放されてきたユダヤ人の国が、

このような形で他民族を迫害するとは!

されたことを してはならない。

それを世界が止められないことが 切ない。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


<時代遅れ>

先日、泊まった母によもぎ餅を持たせようと

手製あんこと摘みたて新鮮ヨモギを解凍して、

ベーカリーで6合のお餅をついたが、

なぜかベーカリーの調子が悪くて

餅を混ぜる様子がなく静まり返っている。


気をもみながらリセットを繰り返して

何度目かにやっと作動。

どうにかよもぎ餅はおいしくでき上ったが。

もし今後も調子が悪いのならベーカリーの

新調も考えなくては・・・

ベーカリーを買ってもう13年、

その前は手捏ねしてパンを焼いていた。


ベーカリーを買ってその便利さに感激。

以来、パンもドーナツもいつでも食べられる。

お餅も6合作れるのでおすそ分けも自由自在。

だがお気に入りのメーカーの

今販売しているベーカリーを調べて唖然。


我が家と同じ容量の1・5斤用はない。

パンを2斤焼けて餅も1升作れるという

大型タイプはなんと10年前の製品。

今はほとんどが1斤用でお餅も3合用程度。


少ない!

これではおすそ分けはできない。

そのとき 私は気づいた。

私のスタイルが時代遅れだということに。

たくさん作って母や友人たちに

おすそ分けするのが私スタイル。

でも考えてみると私以外にそんなことを

する人はいない。


そういえば誰かに手作りのおいしいものを

もらったことは ほとんどない。

家族3人くらいで食べ終わるパンの量を

焼くベーカリーしか今は売っていない?


私のように夜中までよもぎ餅を30個も

作り翌日の集まりに持参して仲間と食べたり。

みな喜ぶフロランタンを数10枚焼いて

ボランティアの炊き出しのおやつに持参したり。

だからふるさと映画撮影には私の

フロランタンがつきものだった。


先日の映画仲間の新年会にもあんドーナツ

15個以上を持参して喜ばれた。

だがしかし、そんな人はいないのだ今は。

大量に作っておすそ分けし美味しい笑顔を

みるのが趣味?の私は時代遅れなのか・・・


しかし私のスタイルを変えるつもりは全くない。

買い替えるとしたら10年前の大型タイプを

絶対に選ぶと思う。

そして美味しいものをいっぱい作って

お裾分けを続けたい!



# by yuko8739 | 2024-03-10 14:20 | 映画・映像・TV・PC | Trackback | Comments(0)

2024-03-06母をもてなす

母が我が家に2泊した。

93歳の母をどうやってもてなそうか。

何よりも好物を食べさせたいと

娘は張り切る。

定番の煮物や煮魚はいつも届けている。


そうだ、あれにしよう!

45日前に買い物をして3日かけて育てた

自慢のスープで私は黒艶ラーメンを仕込んだ。

母の大好きなラーメン!

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施設では食べたことがないというラーメンを

93歳の母はとても喜んで完食!

味卵、ほろほろチャーシュー、ワカメや

ほうれん草、美味しいシナチクたっぷり。

母は「スープが最高!」と何度も繰り返した。


2泊したが最初の日は、私が摘んで茹でて

冷凍しておいたヨモギの若芽を入れて

自家製あんこ入りのよもぎ餅を作った。

「つきたてのよもぎ餅が

食べられるなんて!」と母は感激。

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翌日はふわふわ牛乳食パンを久々に

母のために焼いた。

上手く焼けて母は「美味しいパンだね、

そのまま何もつけなくてもおいしい!」と喜んだ。

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帰る日には、スケソ鱈の子和え(野菜もたっぷり)

若芽の酢の物、我が家の漬物(たくわんと味噌漬け)

私の作ったカレー(冷凍)、マガレイの煮つけ、

冷凍したよもぎ餅、ふわふわ牛乳パンのおみやげ。


重たいほどのごちそうを詰め込み、母がいつも

可愛いと褒めるので私が根付けした数本の

小さなランも母の部屋に持って行ってもらった。

母が来ると私はこうして親孝行?に夢中に

なるのでとても忙しい。


母はずっと私と話し続けてうれしそう。

いつまでこういうことができるだろう。

いつもそう思う。

70代の私を気遣う93歳の母に私は言う。

「好きでそうしようと思って動いている

のだからこれでいいいの!

疲れても母さんに美味しいものを食べて

もらって喜ぶ顔が見たいの、

今の自分にできる親孝行はこういうこと」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


母のようなこういう幸せな人生の最後は

私には やってこないかもしれない。

足しげく手製のごちそうが施設に届いたり、

娘二人の家に招かれて手厚くもてなされ、

好物を食べて笑ったりすることは

ないかもしれない。

そう思うと、今の母は最高に幸せだと思う。


93歳になっても何でもおいしく食べられる。

市内に住む娘ふたりは、月に何度も手製の

料理を届けてくれる。

手製のお菓子もぼた餅も赤飯や焼きたてのパンも。

多分、私にはこんな最後はない。


今でも私は4人家族の家事に追われて

てんてこ舞いだが。

59歳で父を亡くした母は、家族のための

家事や食事の支度からとても早く解放された。

私と比べても20年以上も気楽な一人暮らし。

なんだかとても羨ましく感じる。


でも私は自分のどんな最期でも受け入れる。

ないものねだりはしない。

自分らしく誇り高く 自分の時を生きよう。



# by yuko8739 | 2024-03-07 16:44 | 家族・親族 | Trackback | Comments(0)

2024-03-02吹雪とひなまつり

乾いた道路がうれしくて、もう春かな・・・と

にやけていたらまた雪が、吹雪がやってきた。

夜目にも白い嵐があちこちに渦巻いて怖い。

やっぱりまだ2月だもの、

ひな祭りでも 春はだいぶ遠い。


物置きに片付けたママさんダンプを

また引っ張り出して雪かき、

湿気た雪だからシニアには重く、

ハーハーと息切れする。

もう雪かきは卒業かと思ったが季節は

そんなに甘くはないか・・・


我が家の数種類のお雛さまをすべて飾った。

ひな人形が春を呼ぶ気がする。

(私が幼い頃に買ってもらったひな人形

元は7段飾りだが、この頃はこうして

お内裏様とお雛さまだけ飾っている)

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(私がひな人形講座に通って作った木目込みのひな人形)

亡き父の撮ったひな祭りの写真を思う。

モノクロの写真にはおかっぱ頭の私と祖母がいる。

私はうっとりとお雛さまを抱いて撫でている。

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そばには母や祖母がいて 穏やかに私を見守る。

そのことを思うだけで 私の胸に灯りがともる。

どんな不幸も存在しなかったあのとき。

父母と、私を溺愛した祖母に守られて

幼い私の世界は それがすべてだった。

美しくて完璧な幸福の世界。


だから

大人になってから、幸せとはいえないできごとの

多くを 自分のやり方で乗り越えられた。

幸いなことに、そのことに気づいた。

年を重ねて気づいた。

感謝しかない。


幼い頃の満ち足りた思いが、

今でも、今の私を生かす。

幸せな満ち足りた思いは 果てしなく

どこまでも私と共にある。

毎年ひな祭りの時期にはそんなことを思う。


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小さなころの愛とぬくもりがあれば、
それはいつか人生の灯や羅針盤となって 
ゆく道を照らすだろう。

ずいぶん前に、私はこんなことを書いていた。






# by yuko8739 | 2024-03-02 11:40 | 家族・親族 | Trackback | Comments(0)

2024-02-29映画「TAR/ター」をみて

またすごい映画と出会った!

昨年から注目していた映画を先日wowowで視聴した。

主演女優ケイト・ブランシェットの壮絶なまでの演技に

時を忘れて2時間48分があっという間だった。

「TAR/ター」(監督・脚本 トッド・フィールド)2023年5月公開

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この映画は昨年秋日本公開。

私は彼女の映画を今までたくさんみてきたが

強く印象に残ったのは「ブルージャスミン」「キャロル」など。

クールビューティという印象の女優だが

この映画の傲慢と孤独と狂気の演技こそ

彼女の最高演技だろう。


本作公開直後にはヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞、女優賞。

ニューヨーク映画批評家協会やゴールデングローブ賞でも

最優秀作品賞や主演女優賞など多数受賞。

特にドキュメンタリーのような印象さえ受ける

ケイトのなりきり演技が批評家たちから絶賛されている。


この映画はひとりの天才的な女性指揮者リディア・ターの物語。

その才能と名声により名門ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

における女性初の首席指揮者となり、作曲家としても

指揮者としても当代随一と評価されている。 

彼女は同性愛を公表して女性パートナーと暮らし、

幼い養女にパパと呼ばせて思う通りに人生を謳歌していた。


しかし権力者となったターはジュリアード音楽院で学生を

持論で攻めたて長年仕えて来た副指揮者を非情に切り捨てるなど

強権的な行動を取りはじめる。

そしてかって性的関係を持った若い教え子が

自殺する事件が起きてネットの世界では

ターのセクハラやパワハラがフェイク画像と共に

誇張されて飛び交いはじめた。 

 

この映画を見終えた私が最初に感じたことは、

「権力の恐ろしさ」権力を独占する「男性」が行っていたことと

同じことを、「女性」のターもするのか!

そのことが情けなくて悲しかった。

これは権力の持つ構造的な問題なのだろうか。


権力を持つとなぜ誰もが同じこと

(パワハラ、セクハラ)をするのだろう。 

私にはハラスメントには激しい嫌悪がある。

そして思う、他者に行使するならば「愛」だ。

「権力」など不要だ。

 

権力や権威をひとつの「武器」のように使って

相手をおとしめる。そのことのなんという愚かさ、虚しさ。

そこに魂の貧しさを強く感じた。

そして芸術家の傲慢は耐えがたかった。 

 

どれほどすばらしい才能を持っていてもそれが全てではない。

人生には芸術以外の癒しも歓びも幸せもある。

あらゆる場面で自分が最も正しいと思うターには、

音楽以外の安らぎはない。


分かち合い、理解し合い、支え合うことのないターの魂は

孤独ゆえの狂気か?

幻聴に怯えて不眠の日々。

繊細な音楽家の彼女の耳に不気味に響く不明な音は

恐怖でしかない。

そして野犬の幻影から逃げようとして転倒し怪我をする。

幻聴や幻覚のシーンはホラーのようでとても恐い。


次第に追い詰められていくター。

世界は自分のものだったがいつしか世界にターは捨てられる。

輝かしい経歴、名誉ある指揮者の仕事、権力、名声、オーケストラ、

同伴者、深く愛した子ども(養女)・・・

権力の最高峰から一気に奈落に転落。


全てを失った彼女が最後に辿りついた場所は、

東南アジア フィリピン。

繊細で優雅、最高級品が似合う上品な彼女には

不似合いで不釣り合いな町、

その雑踏の人ごみのなかにターはいる。

この町のある劇場で彼女は指揮棒を振る。

それはゲーム音楽の会場か。

観客はみなゲームのコスチューム姿だ。


このラストシーンは希望か絶望か、

現実か非現実か夢か・・・

みるものが決める。

私は絶望でも、希望でもあると感じた。

そして現実か?それとも悪夢?

ただ人生を捨てたターでも、音楽を捨てることはできない。

音楽だけはターを裏切らない。


ケイト・ブランシェットの壮絶演技に

私は魂を完全に奪われ、

数日間ターと共に濃厚な旅のなかにいた。

映画芸術の最高の興奮を深く堪能した。





# by yuko8739 | 2024-02-29 10:43 | 映画・映像・TV・PC | Trackback | Comments(0)