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ゆうゆうタイム

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恋と愛について、再びの考察

恋が 暮らしのなかの煩雑な問題や大きな苦悩の前では、
確かに輝きを失くすことが多い。
恋は いつのまにかどこかに消える。

しかし、そう思って暮らしているが、消えてなくなったはずの残り火が
ふと一瞬だけ 胸によみがえることがある。

一瞬だけ・・・長くは続かない。
自分の胸のなかに 焚火のあとのくすぶりを感じる。
煙たいけれど かすかに赤く輝く残り火。

ああ、このきれいな手が私は好きだった。
果てない昔に 夢みていたこの横顔・・・
そんな恋の欠片・・・一瞬だけの。

欠片でも ないよりは あったほうがいい。
若い頃の自分が 灯りのようによみがえるから。
それも全くなくしたら 絶望の闇は増す。

日常は残酷だが 人は生きていかなければならない。
暮しのなかのあちこちに 小さな幸せを探しながら。



友がくれたハナカイドウ(花海棠)の枯れ枝のような小枝。
その新芽から 小さな花のつぼみが現れて その色が増す。
きっともうすぐ咲くだろう、命の春が家のなかにも。

おいしいパンが 焼ける匂い。

私の料理を おいしいと喜ぶ人の笑顔。

家の横の氷が すべて消える春。

きれいな色のストール。

そんな無数の幸せを ひとつ ひとつ抱きしめたい。



恋が消えて 愛もあるのかないのか・・・
それでも 人生、そんなに悪くはない。
by yuko8739 | 2017-03-25 09:11 | | Trackback | Comments(0)